今日のふりかえりが、少し良くなる。
読本・ガイドブック・現場から集めた、すぐ使える小さなコツ。付箋のように気軽にどうぞ。
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時間がないときは「場づくり+思い出し」を1つの手法(希望と懸念など)で兼ねて15分、アイデア出し12分、ふりかえりのふりかえり3分。アクションの決定と実行はふりかえりの外で行いましょう。
失敗に向き合うとき、後悔の感情はいったん置いて、起こったことをただの「事象」として客観視します。自分を「事象における登場人物のひとり」とメタ的に捉えると、冷静に分析でき、「つぎに何をするか」という未来の行動に力を注げます。
出典: ふりかえり読本 学び編
「〜するぞ」と思ったら、ふりかえりを書いている最中にその場でやってしまう。時期が来ないとできないものは、スケジュールに設定して「日付が来たらやるだけ」の状態にしておきます。
ふりかえりのアクションがなかなか実行されないチームは、アクションを付箋に書いて「チーム全員で真っ先に行うタスク」としてタスクボードに貼ってしまいましょう。他のタスクより最優先で行うことが、チームの成長を促進させる秘訣です。
出典: ふりかえり読本 学び編
特定の1人に負担を強いるアクションは続きません。誰かが動くアクションでも、全員でフォローする前提で組み立てましょう。
出典: ふりかえり読本 実践編
「引き続き頑張る」「もっと気をつける」は決意であって、アクションではありません。アクションとは行動変容、つまり今までやっていなかった新しい行動を始めることです。判定は簡単で、その中に「初めて」が入っているかどうか。どんなに小さくても「初めて」があれば、実行すれば必ず何かが分かります。
ふりかえりのボードに置いたままのアクションは、次の日には忘れられます。デイリースクラムで毎日見るカンバンに物理的に貼り直しましょう。嫌でも毎日目に入り、「これ進んでる?」と自然に会話が生まれます。アクションを日々のタスクと同じ土俵に乗せるのがポイントです。
Keepは本来「続けたい行動」を書く枠です。でも慣れないうちは行動の粒度で書くのが難しく、手が止まりがちです。そんなときは問いを1つ足しましょう。「よかったことは?」「うまくいったことは?」と現象を聞く問いを足すだけで、ぐっと書きやすくなります。問いは問いのカタログには、そのまま使える問いが並んでいます。
出典: ふりかえりガイド(天野勝さん・ObjectClub)
失敗を防ぐのはマイナスをゼロに戻す活動。成功をより高めるのはプラスをさらに増幅させる活動です。反省会にしないためにも、「成功をより強い成功に導く」問いを忘れずに。
出典: ふりかえり読本 場作り編
「今日のふりかえり、5点満点で何点?」と最後に一言聞くだけで、ふりかえり自体の定点観測ができます。低い点がついたら、その理由が次回のカイゼンの材料になります。数字なので推移が見え、ふりかえりのカイゼンが効いているかも実感しやすくなります。
誰か1人が議事録を取りながら進めるスタイルだと、タイピング速度以上のアウトプットは出ず、話した内容もフィルタされて消えてしまいます。全員で書き込める環境(付箋・ホワイトボード・共同編集ボード)を用意しましょう。
出典: ふりかえり読本 場作り編
同じチーム・同じメンバーでも、場の温度は日によって変わります。夕方の疲労、直前の重い会議、部屋の寒さ。意見が出ない日は、個人を診断する前に場の条件を疑いましょう。時間帯を変える、冒頭に感謝を挟む、お菓子を置く。場は流体なので、設計で変えられます。
「なんでできなかったの?」は、聞く側にその気がなくても詰問に聞こえ、相手を防御的にさせます。「何が起こったの?」なら事実を話せばよいので答えやすく、焦点も人ではなく出来事に当たります。掘り下げたいときほど、問いを「なぜ」から「何」に変えてみましょう。
ほのかに聞こえる小音量で、ヒーリングミュージックなど歌詞のない音楽を流すとリラックス効果が生まれ、無音の緊張感も和らぎます。アイスブレイクでは流し、個人ワークで集中してきたら音量を下げる、と場に合わせて調整しましょう。遊び心として、個人ワーク中にあえて壮大なBGMを流し、「すごいことをやっている感」を演出するチームもあります。
出典: ふりかえり読本 場作り編
問題の解消は、精神的にも肉体的にも根気のいる活動です。毎回問題ばかりに向き合わず、よいところを伸ばす回や関係の質を高める回と組み合わせて、バランスよく行いましょう。
出典: ふりかえり読本 実践編
失敗を叱咤する文化では、人は成功体験をなぞるだけの保守的な行動になり、失敗を隠すようになります。失敗できたことで「大きな学びがあった」「カイゼンのチャンスが生まれた」と捉えて祝い合うと、失敗を共有でき、新しいチャレンジができるようになります。
出典: ふりかえり読本 学び編
場作りには多少のゲーム性があります。毎回同じだと飽きて効果も薄れるので、チーム全員で楽しみながら別のアクティビティを試していきましょう。
出典: ふりかえり読本 場作り編
熱気球・帆船・スピードカー・ロケット・3匹のこぶた。特定のモチーフに見立てて進める手法はたくさんあります。いつもの手法に飽きたら、モチーフだけ乗り換えてみましょう。問いの本質が同じでも、絵柄が変わると出てくる意見も雰囲気も変わります。マンネリ打破の、いちばん手軽な一手です。
出典: ふりかえり読本 実践編
「わかったことは?」で出てこなくても、「気になったことは?」「次に活かせそうなことは?」なら出てくることがあります。意見が止まったら、答えを待つより問いを変えてみましょう。問いのバリエーションは、サイトの問いカタログに81個用意しています。
出典: ふりかえりガイドブック
真剣に問題を分析した次の回は、楽しかったことにフォーカスする。重い回が続くとチームは疲弊し、軽い回だけだと停滞します。トーンの振り子を意識して設計すると、疲弊も停滞も防げて、マンネリ対策にもなります。前回のトーンを思い出してから、今回の進め方を決めましょう。
役目を終えて文化として根付いたアクションはClosed。未実施のAddedや迷いのあるDroppedが溜まっていたら、思い切って捨てるかタスクに組み込んで、確実に回る量に絞りましょう。
出典: ふりかえり読本 実践編
アクションを走らせる前に、検証の条件を決めておきましょう。「レビュー待ちが2日を超えた件数を来週数える」のように。検証条件のないTryは、実行されたかどうかさえ曖昧なまま消えて、数ヶ月後に転生を繰り返します。条件があれば、効いたら定着し、効かなくても学びを残して成仏できます。
5つのなぜは問題だけの道具ではありません。成功の要因を掘り下げれば、よいところを意図的に再現・強化できるようになります。
出典: ふりかえり読本 実践編
成功が分かりきったカイゼンだけ続けると、いつか成長は頭打ちになります。壁を壊すのが「実験」。大きく実験するとたいてい失敗するので、小さく実験を繰り返し、失敗の仕方を経験則として育てましょう。自信を持って失敗に向き合えるようになります。
出典: ふりかえり読本 学び編
場をあたためるときに「では場づくりをしましょう」「アイスブレイクします」と宣言するのはやめましょう。宣言された瞬間、参加者は「何かやらされるぞ」と構えてしまい、氷は溶けるどころか逆に厚くなります。おすすめは、目的を看板に掲げずに自然に始めること。「最近どうですか?」の雑談から入る、チェックインの問いをさらっと投げる、など「普通の会話」として体験してもらいます。場づくりの意図はファシリテーターの心の中だけに持っておくのがコツです。
「なぜ」を掘っている時間は、頭を使っている実感があって気持ちがいいものです。だからこそ止まらなくなり、アクションを出さないまま時間切れになります。分析は掘る価値のある問題を1つだけ選んで、時間を先に区切りましょう。掘るまでもない問題は、掘らずにさっさと手を打つ。ふりかえりの成果は、深い分析ではなく次の行動です。
出典: ふりかえりガイド(天野勝さん・ObjectClub)
Tryはどんどん実行されてKeepに移っているのに、Problemの列だけ減らない。このとき起きているのは、やりやすいTryばかり選んでいるということです。悪いことではありませんが、問題は残ったままです。ときどき「このTryは、どのProblemに効くんだっけ」と線を引いてみてください。どこにもつながらないTryが並んでいたら、選び方を変える合図です。
出典: ふりかえりガイド(天野勝さん・ObjectClub)
ふりかえりに「正解」はありません。ファシリテーターが正しい答えに導かなければ、と気負うほど場は硬くなります。チームが自分たちで考え、話し合えていれば、それで十分うまくいっています。
出典: ふりかえりガイドブック
1人10票を持ち、最も大事なものに6票・2番目に3票・3番目に1票。重み付けすることで、数えなくても「チームにとって重要なアイデア」が一目でわかります。
出典: ふりかえり読本 実践編
「こちらの案のほうがよい」「そちらは駄目だ」と案を戦わせる議論は、ふりかえりには望ましくありません。いろんな意見を尊重しつつ、個別に考えていただけでは生まれなかったアイデアを生み出すのが対話です。
出典: ふりかえり読本 場作り編
同じ問題が繰り返し出てくるなら、やり方の修正(シングルループ)ではなく、前提や目的そのものを疑う(ダブルループ)タイミングです。「そもそもこれは何のためだっけ?」の一言を、ふりかえりの問いに加えてみましょう。
出典: ふりかえりガイドブック
DPAで合意できるものを全部選ぶと10個20個になりますが、ワーク中に意識できるのはせいぜい1〜2個。グルーピングして、本当に大切なものだけに絞りましょう。
出典: ふりかえり読本 実践編
DPAはふりかえりの4〜8回に一度、やり直せば十分です。間の回は別の場作りの手法を取り入れたり、DPAの結果を見直す時間にしましょう。
出典: ふりかえり読本 実践編
オンラインでは、うなずきや表情が見えるだけで発言のタイミングがつかみやすくなります。可能なら全員が顔を映せる状態にしましょう。抵抗があるなら、アバターで顔の動きを反映するツールでも構いません。視線や口の動きが伝わるだけで、効果はかなり近づきます。大事なのは強制しないこと。背景や体調など、映したくない理由は人それぞれです。「なぜ映すのか」の理由を共有したうえで、チームで決めてください。
出典: ふりかえりガイドブック
ふりかえりの発話量で一番多いのが進行役なら、その場は少し危険です。ファシリテーターの仕事は答えを言うことではなく、問いを置いて待つこと。問いを投げたら3秒長く待つ、意見には意見でなく問いで返す。あなたが静かになった分だけ、チームの声が場に出てきます。
ファシリテーターが全部を回さなければいけない、というのは思い込みです。時間を見る人、書く人、問いを出す人。役割を参加者に分けて頼ってみましょう。「私も協力するよ」の一言が出るチームは、ふりかえりが自走し始めます。
出典: ふりかえりガイドブック
アクションの結果へのフィードバックは、高速で新鮮であるほどカイゼンの効果が大きくなります。結果がすぐわかるアクションを選び、長い期間のふりかえりでも、ひとりのふりかえりを挟むなどして高速にフィードバックを回しましょう。
出典: ふりかえり読本 学び編
立場が上がるほどフィードバックをもらえる機会は減っていきます。どんな人からのフィードバックも大事に受け取り、感謝を伝えましょう。自分がする側のときも、相手の事情を慮りつつ真摯に。
前向きな対話ができる環境が整うと、自然とコミュニケーション量が増え、小さな出来事もアイデアへ変換される流れが生まれます。ふりかえりの最初の5〜15分を、DPAやGood & Newなどの場作りアクティビティに投資しましょう。
出典: ふりかえり読本 場作り編
お客様との打ち合わせ、社内会議、1on1、勉強会。何かが行われた直後こそ、ふりかえりが最も効力を発揮します。終わった後の5分で「どういう会話ができたか」「次に改善できるところは何か」をふりかえり、その場で改善して次へつなげましょう。記憶が鮮明なうちの5分は、後日の30分より価値があります。
付箋(最低4色)、黒のサインペン、ホワイトボードか模造紙、ホワイトボードマーカー、ドットシール(100均でOK)。この5点があれば、ほとんどの手法がすぐ始められます。
出典: ふりかえり読本 場作り編
①ルールを決める、②目的を決める、③アイスブレイク、④チームビルディング。今日のふりかえりに足りないものはどれかを考えて、場作りのアクティビティを選びましょう。
出典: ふりかえり読本 場作り編
通勤の電車、湯船の中、布団に入ってから。手も目も空いていて、頭だけが動いている時間です。付箋も画面もいらないので、今日やったこと、わかったことを頭の中で並べてみましょう。書かないぶん、覚えていることだけが残ります。それで十分です。どうしても残したくなったら、スマホにひと言だけメモを。「ちゃんとやる」を手放すと、ふりかえりに使える時間は1日にいくつも見つかります。
湯船につかりながら、今日一日をぼんやり思い返す。道具も記録もいらない、いちばんゆるいひとりふりかえりです。リラックスしているときのほうが、素直に自分の一日を眺められるもの。「ふろふり」と名前をつけて呼ぶだけで、毎日の入浴が小さなふりかえりの時間になります。
声の大きい人の意見が決定事項になってしまうチームでも、個人ワークで付箋に書いて共有するだけで「誰かの意見はいち意見でしかなく、全員の意見が平等」を明示的に示せます。付箋はポストイット強粘着75×75mmが使いやすくおすすめです。
出典: ふりかえり読本 場作り編
いま起こっている問題だけでなく、「今後どんな懸念を生みそうか」まで問いかけると、先手のカイゼンができるようになります。希望と懸念の真価はここにあります。
出典: ふりかえりガイドブック
ひとりの内省に、第三者からのフィードバックは別方面からの成長をもたらします。ふりかえりの結果を誰かに話し、質問に答えていくことで、ひとりでは生み出せない学びが得られます。お互いフィードバックしあう関係になれば、ふりかえりはもっと楽しくなります。
出典: ふりかえり読本 学び編
進行に慣れてくると、90分の予定が75分で終わる日があります。無理に引き延ばさず、「今日は15分お返しします」で早じまいしましょう。ふりかえりの評判を上げる魔法の一言です。毎回余るようなら、次から時間を畳むか、浮いた分をアクションの具体化の問答に投資しましょう。
全員が立ってホワイトボードに集まると、インタラクティブな会話が生まれやすくなります。ただしずっと立つのも辛いので、疲れたら座れる椅子を用意しましょう。コツは人数分の半分だけ用意すること。全員分あると、1人が座った途端に全員座りだしてしまいます。
出典: ふりかえり読本 場作り編
「障害の分析をしたい」の隣に「チームで雑談を増やしたい」は置きにくいものです。重い話が場に出ていると、軽い話は自然と引っ込みます。でも引っ込んだ小さな話のほうに、チームのほころびが表れていることも多いのです。重い話は時間を区切る、あるいは別の回に送りましょう。目的別にふりかえりを分けてしまうのが確実です。問題を解消する回、関係の質を高める回、と分けておけば、どちらの話も遠慮なく出せます。
出典: ふりかえりガイド(天野勝さん・ObjectClub)
A→B→Cと連携する仕事で全体の量を決めるのは一番遅いC。Aのミス対策をしても全体は速くなりません。チーム全体のスループットを上げるには何を助けるべきか、で考えましょう。
出典: ふりかえり読本 場作り編
新しい試みは、やってみないと分かりません。だからこそ「1週間やってダメだったら戻す」のような引き際をセットで決めておきましょう。引き返す道を準備しているからこそ、恐れずに前へ進めます。
本や勉強会で学んだら、誰かに話す・日記に書く程度でいいのでアウトプットを。アウトプットしようとする過程で経験学習サイクルが回り、知識がいつでも使える知恵へ変わります。1日5分で十分です。
日報のフォーマットにYWTのエッセンスを入れる、会議テンプレの最後5分に「会議の改善」を入れる、botが「今日はどうでした?」と聞いてくる。想いがない人も自然とふりかえっている仕組みが、組織を変えます。
一方的な情報共有で終わる会議は、資料や動画で代替できます。全員の時間を使って集まるのは「その場で意見を聞きたい」からのはず。招集する前に、集まらないと成り立たない部分がどこかを見極めましょう。ふりかえりも同じで、報告だけなら集まらなくて済みます。
改善は単発、カイゼンは継続。一度良くして終わりではなく、改善された状態が続いてさらに良くなっていくループを作るのがふりかえりのゴールです。
出典: ふりかえり読本 場作り編
同じ職場の人と自分を比べても、その人も日々成長しているので差は埋まらず、自己肯定感だけが下がります。ふりかえりで見るべきは過去の自分との差分。1ヶ月前の自分より何ができるようになったかを確かめましょう。
ふりかえりの最初に感謝を伝え合うと、前向きに考える準備ができ、そのあとのポジティブなアイデアが出やすくなります。3〜5分で終わる、準備ゼロの場作りです。
出典: ふりかえり読本 実践編
どの手法でカイゼン案を出しても、忘れ去られて実行されなければふりかえりはよくなりません。結果をホワイトボードや付箋に残して、次回のふりかえりの前に全員で見直すのが最も効果的です。
出典: ふりかえり読本 実践編
毎回ボードに残り続け、毎回「これは難しいね」で終わる問題はありませんか。それを見るたびにチームは少しずつ削られていきます。自分たちの手に負えないなら、ボードから下ろすか、権限のある人に預けましょう。逃げではありません。動かせないものに時間を使うより、動かせるものを動かしたほうが、チームは確実に前に進みます。
出典: ふりかえりガイド(天野勝さん・ObjectClub)
「〜すべき」という言葉は、正しくても人を動かしにくいものです。「一緒にやってみよう」に言い換えるだけで、アクションは義務から誘いに変わります。ふりかえりの中の言葉選びから変えてみましょう。
出典: チームビルディング超実践ガイド
スプリント中の写真やスクリーンショット、ホワイトボードの残骸を最初にみんなで眺めると、記憶が芋づる式によみがえります。そのときの感情まで一緒に思い出せるのが、文字のメモとの違いです。リモートなら、チャットのログや絵文字リアクションをさかのぼるのでも効果があります。
話しながら付箋に書くのは至難の業。誰かが話しているときは、聞いている人が内容を補記したり、矢印で付箋を結んだりしましょう。空中戦を防ぐ、普段の議論でも使えるテクニックです。
出典: ふりかえり読本 実践編
本で読んだ進め方を試したら、効いたかどうかをチームに聞いて◎○△くらいの粗さで記録しましょう。◎なら定番に、△なら形を変えるかやめる。「本に書いてあったから続ける」ではなく「うちには効いたから続ける」。プラクティスは処方箋で、効き目を知っているのは患者であるチームだけです。
多すぎると1つ1つの掘り下げが浅くなり、うまくいかなかったとき元に戻すのも難しくなります。慣れないうちは1つでも十分。半分成功・半分改善点が見つかるくらいがちょうどいいのです。
出典: ふりかえり読本 実践編
マインドマップなどで議論を可視化するときのコツは、きれいにしようとしすぎないこと。字や絵が汚くても、その場の参加者には十分伝わります。うまくまとめるより、どんどん書き出すスピードを優先しましょう。
出典: ふりかえりガイドブック
KPTを分解すれば「続けたいことは?」「困っていることは?」「次に試すことは?」という3つの問いです。手法を替えるとは、問いを2〜3個入れ替えることでしかありません。いくつか経験すると、新しい手法を見ても「知っている問いだ」と分かるようになり、やがてチームの状況に合わせて問いを組み合わせ、その場でやり方を仕立てられるようになります。
たくさんの手法を試すと「こういう問いがあるのか」という経験が貯まり、「もっとこういう話がしたい」とテーマへの意見が出せるようになります。テーマを決めずに手法を選ぶことが、結果的にテーマを決める力になります。
慣れていないとき・マンネリのときは手法が全員の道しるべになります。熟達したら手法がなくてもいい。ただし手法の中の「問い」「狙い」「テクニック」のエッセンスは、いつでも役立つ引き出しになります。
ミュートを解除してから話し始めると、相づちや笑い声のような短い反応が全部消えてしまいます。反応が返ってこないと、話している人はだんだん不安になります。ふりかえりの間だけでもマイクは常時オンにしておきましょう。「うんうん」や「あー」がそのまま届くだけで、対面に近いテンポが戻ってきます。生活音を気にして切っている人も多いのですが、今のツールとマイクはノイズ除去がかなり優秀なので、思っているほど相手には届いていません。まずは一度オンのまま試してみてください。
出典: ふりかえりガイドブック
まだ成果の出ていない挑戦を続けている人は、心のガソリンを燃やしながら動いています。無言のハートやイイネでも「見ているよ」が伝わると、ガソリンは少し増えます。チームの誰かの挑戦、見ていると伝えていますか。
日記やふりかえりは「やらなきゃ」と思うと呪縛になります。何かを止めるのはパワーを消耗しますが、本来はいつだってやめてもいいし、いつだって始めればいい。軽い気持ちで再開したら、新たな魅力に気づくことだってあります。
心理的安全性の土台にあるのは「なぜ我々は集まっているのか」という目的への共感です。何のための場で、互いにどんな行動を期待しているのか。目線をそろえる時間を丁寧に取ることが、自律の一歩目です。
子供が水をコップに注いでこぼしたとき、「こぼさないでね」ではなく「コップに入れられたね。全部入れるにはどうすればいいかな?」と声をかけられるか。ほとんどの物事に100%の失敗も100%の成功もありません。意識的に普段と違う角度から見てみましょう。
出典: ふりかえり読本 学び編
「今週は忙しいから来週に」を2回やると、ふりかえりはほぼ戻ってきません。予定が消えるのではなく、チームの中の優先順位が下がるからです。全員揃わなくてもやる、30分に縮めてでもやる。開催そのものを守ることを、内容の充実より優先してください。習慣が消えたあとに立て直すほうが、ずっと大変です。
出典: ふりかえりガイド(天野勝さん・ObjectClub)
「Aさんがやらなかったのが悪い」は解決に結びつかず関係も壊します。「カバーする体制はあったがタスク分割が甘かった」のように、チームのコミュニケーションやプロセスの問題へ客観的につなげましょう。
出典: ふりかえり読本 実践編
正しいやり方かどうかが気になって二の足を踏むくらいなら、まずやってみましょう。シャワーを浴びる5分で今日を思い返すだけでも、立派なふりかえりです。何をやっても、それは間違いなくあなたのふりかえり。誰も取り締まりには来ません。うまくいかなかったら、それも次の材料です。
「誤字脱字をしないように意識する」は実践されないアクションの典型。5W1Hで具体化し、いつ・誰が・何をするかが一目でわかる形にしましょう。
出典: ふりかえり読本 実践編
記録を見ながら書き写すと、書き写しに集中して内容が頭に入らず、些細なことまで挙がって重要な意見の重みが薄れます。まず記憶だけを頼りに思い出しましょう。
出典: ふりかえり読本 実践編
複数人が同時に書くと作成途中の正の字が乱立して、一目でわからなくなります。ドット(●)なら偏りが確実に目に見えて、数えるまでもなく最重要のものがわかります。
出典: ふりかえりガイドブック
苦手な考え方を知っておくと、コミュニケーションで押し付けにならないよう互いに注意できます。価値観の裏にある背景まで聞くと、チームの相互理解が一段深まります。
出典: ふりかえり読本 場作り編
発言の内容だけでなく、表情・沈黙・付箋を書く手の止まり方を観察しましょう。「書く手が止まった人がいる」「さっきから同じ人だけ話している」という観察が、次のひと声を決めるヒントになります。
出典: チームビルディング超実践ガイド
「あとでやる」を脳内に置いておくと揮発します。思い立った瞬間に付箋やチャットに書いてタスクにしてしまいましょう。毎朝10分のプランニングで順番を決めれば、あとは上から消化するだけです。
「何か1つは学びや気付きを書く」と決めて日々を過ごすと、自然と変化を探すアンテナが立ち、小さな学びを拾えるようになります。見る側の人は「イイネ」だけでも返しましょう。
出典: ふりかえり読本 学び編
毎日のふりかえりは、忙しい日・体調の悪い日に全部書こうとすると辛くなります。最悪1行だけ吐き出せばOK。1日スキップして「前の日の分も…」と溜めるほうが続きません。
問題をすべて解消しようとすると手が出なくなります。1%でもいいので変われるアイデアを出しましょう。1%のカイゼンを365日続けると理論上約38倍。1ヶ月続けるだけでも「自分が変わった」という実感が必ず得られます。
出典: ふりかえり読本 学び編
週40時間働くチームにとって、週30分のふりかえりは全体のたった2.5%です。「時間がもったいない」と言われたら、この数字を出してみましょう。残りの97.5%の質を上げるための2.5%は、投資としてはかなり割のいい部類です。
分刻みの進行に縛られると、せっかく深まりかけた対話を打ち切ることになります。慣れてきたチームなら、守るのは終了時刻だけと割り切ってしまいましょう。「残り時間でアクションまでたどり着くには」と終わりから逆算して、途中は場の流れに任せる。それで十分成立します。
複数人でふりかえる最大のメリットは、自分にはない価値観や観点から学べること。自分以外が出した意見に対する気づきを、積極的に出していきましょう。
出典: ふりかえり読本 学び編
下端をつまんで上へめくり上げると紙が丸まり、貼っても浮いて落ちてしまいます。横へ水平にスライドさせるか、そのまま下方向へ引き下ろせば、真っすぐなまま剥がれます。紙を折り返さないことがコツです。
重要な本音ほど、小さな声や雑談の隙間にぽろっと出てくるものです。ファシリテーターは聞き逃さずに「いま○○って言いました?もう少し聞かせてください」と場に乗せましょう。付箋に書いて可視化すれば、その一言が流れて消えることもありません。
ふりかえりは真剣な場ですが、深刻な場である必要はありません。手法のメタファーを楽しんだり、絵を描いたり、ちょっとした遊び心が心理的なハードルを下げ、本音を引き出します。
出典: チームビルディング超実践ガイド
最後の5分で、よかった部分(+)と改善したい部分(Δ)を出し合いましょう。ここでの改善点を次回に活かすことで、ふりかえり自体がどんどん上手になっていきます。
出典: ふりかえり読本 実践編
誰かが決めたルールを破ったら、言葉で注意せず貼り出したルールを無言で指さすだけ。「あはは、破っちゃった。守らなきゃ」という笑顔のやりとりが生まれます。
出典: ふりかえり読本 実践編
人は問題から考え始めると、よいところに目が行かなくなる性質があります。KPTでも熱気球でも、ポジティブ→ネガティブの順番を崩さないことで、よいところを伸ばす視点を守れます。
出典: ふりかえりガイドブック
困りごとを付箋に書いて壁に貼ると、少しすっきりします。でもそれで解決に向かうことはまずありません。書くことと、動くことは別です。出した困りごとには、その場で「じゃあ誰が何をするか」まで決めましょう。決められないなら、決められない理由のほうを話し合ってください。そこにチームの本当の詰まりがあります。
出典: ふりかえりガイド(天野勝さん・ObjectClub)
アクションは単発で終わると効果が薄いもの。実践されなかったなら何かのProblemがあり、うまくいかなくても何かのKeepがあります。結果を必ず次の材料にしましょう。
出典: ふりかえり読本 実践編
問題が出たときにファシリテーターが「なるほど、そういうカイゼンのチャンスがあるんだ!」「伸びしろが見つかった!」と喜んで見せると、場のトーンが変わります。問題を出すこと自体が、チームへのポジティブな貢献になる。そんな空気を作るリフレーミングです。
Problemの列だけが伸びていくチームは、問題を見つける力は十分にあります。足りないのは、動いてみる勢いのほうです。掘るのをいったんやめて、「明日から試せる小さいこと」を1つだけ決めてみてください。効果は小さくて構いません。動いて何かが変わった経験が、次の一歩を軽くします。
出典: ふりかえりガイド(天野勝さん・ObjectClub)
ふりかえりの結果を誰かの目に触れる場所に書き出すと、「見られているから実行しなければ」という無意識の強制力(公表効果)が働きます。ポジティブなフィードバックをもらえるきっかけにも。手間や苦痛に感じるなら無理は不要です。
出典: ふりかえり読本 学び編
ルール作りの場作りは毎回やる必要はありません。定期的に再確認・再設定を繰り返すことで、ふりかえりの質自体が向上していきます。
出典: ふりかえり読本 場作り編
「ふりかえりをやろう」と言うと渋い顔をされるなら、「みんなで状況を共有して現状を整理したい。アドバイスをもらいたい」と相手のよく使う言葉に言い換えてみましょう。安心感が生まれ、協力してもらいやすくなります。
出典: ふりかえり読本 学び編
Moving Motivatorsなどで価値観を共有するとき、全員の価値観を揃える必要はありません。「自分と違う価値観を持っている」ことを楽しむのが、相手を否定しない文化への近道です。
出典: ふりかえり読本 場作り編
「これでOK?」と聞かれると反対しにくいもの。親指の上下(または指の〇×)で全員一斉に意思表示すれば、1人でも合意しないアイデアを見逃しません。全員が「やる」と言えるものだけを選びましょう。
出典: ふりかえり読本 実践編
まずメインファシリテーターを立てて、慣れてきたら交代してみましょう。経験した人はふりかえりを自分ごととして考えるようになり、問いを工夫したり、お互いの進行を見て学び合ったりと動きが変わります。全員が経験すれば、全員がファシリテーターのチームになります。ただし、慣れないうちの無理強いは禁物。やらされ感が出ると逆効果なので、本人の気持ちを確かめながら少しずつ委ねましょう。
出典: ふりかえり読本 実践編
時計回りに1人1つずつ意見を宣言しながら貼っていく共有方法。似た意見が出たら「私も○○だと思いました」と割り込んで近くに貼れば、共有とグルーピングが同時に進みます。
出典: ふりかえり読本 実践編
毎日始業後の15分、就業前の15分、通勤電車の5分。毎日同じ時間・同じ場所で行うようにすると、歯磨きと同じように苦もなくふりかえりが続くようになります。
出典: ふりかえり読本 学び編
半分の水を「半分しかない」と見るか「半分もある」と見るか。一方では悪く見える事象が、別の面では良い事象かもしれません。一面で判断しそうになったら、他の人に壁打ちして別の見え方を借りましょう。
毎回同じ問題が出るのは、失敗ではなく情報です。チームがその問題を手放していない証拠であり、表面のアクションでは消えない根があるサイン。3回目を見たら、次のふりかえりはその1テーマに絞って、「なぜ?」を繰り返す掘り下げの回にしてみましょう。
「今度言おう」「あとで言おう」と思ったことは、九割方そのまま消えていきます。気づいたその場で伝える文化ができると、ふりかえりの時間を待たずにカイゼンが回り始めます。ふりかえりがチームの日常に溶けていく、その第一歩です。
ふりかえりでは「誰が言ったか」より「チームがどんな意見を持っているか」。付箋の枚数がチームの意見の大きさを可視化してくれます。遠慮して書かないのが一番もったいない。
出典: ふりかえり読本 実践編
うまくいかなかった部分は自然と思い起こされます。だからこそ「実践しようとしたこと」自体を認め、10%でもうまくいった部分を見つけて自分で認めましょう。続けると自分の変化に敏感になり、つらい日々でもモチベーションを保てます。
出典: ふりかえり読本 学び編
Tryが出てこないチームでは、たいてい「言い出した人がやる」ことになっています。そりゃ黙ります。出す時間と、選ぶ時間を分けましょう。まずは実現性を気にせず数を出すだけの時間を取り、そのあとで全員でどれをやるか選ぶ。誰が担当するかを決めるのは、いちばん最後です。この順番だけで意見の量が変わります。
出典: ふりかえりガイド(天野勝さん・ObjectClub)
いきなり議論を始めると、最初に話した人や声の大きい人に流れが引っ張られます。先に全員が10〜20文字の短文で所感(意見・事実・解決案)を書き出せば、全員の視点がそろった状態から話し合えます。短い字数制限は「うまく書かなきゃ」の心理的ハードルも下げてくれます。
ふりかえり中に「そういえばあれ忘れてる」が無数に浮かんできます。すぐできるものはその場で、終わらないものはタスクかんばんへ。横道にそれるのは悪いことではありません。
無言のワークは違和感があるかもしれませんが、それぞれの頭の中で思考が深まり、多様なアイデアが生まれます。静寂が苦手なチームは小さく音楽を流しましょう。
出典: ふりかえり読本 学び編
最初から会話しながら分類すると、1つずつ合意を取りたくなって時間がかかりすぎます。まず全員無言でさっと分類し、認識のズレがあった部分だけ会話しましょう。
出典: ふりかえりガイドブック
おやつを食べると副交感神経が優位になりリラックスできます。「おやつを食べながら話す」という行為自体が特別感を演出し、よいコミュニケーションを引き出すきっかけにもなります。全員が黙り込んでしまったら、もぐもぐタイムにしておやつを勧めましょう。話題が尽きたときは「次に持ち込んでほしいおやつ」を尋ねるのも、場をほぐす小ネタになります。
出典: ふりかえり読本 場作り編
ひとりでふりかえると「当たり前のことをやっただけだな」と凝り固まりがちです。誰かひとりに「こういう成長をしたと思うんだけど、どう思う?」と聞いてみてください。「いや、それすごいと思うよ」の一言で気づけることがあります。お互いに良いところを拾い合う前提を、先に握っておくのがコツ。へこむためではなく、未来のためのふりかえりです。
「なぜ起きたか」を掘るより先に、「どうしたらよくなるか」を出すほうが、慣れないうちはうまくいきます。原因追求は時間がかかるうえ、掘り方を間違えると人を責める空気になりやすいからです。原因を掘るのは、チームが慣れてきてから、重い問題に対してだけ。軽い問題は掘らずに、さっと手を打って前に進みましょう。
出典: ふりかえりガイド(天野勝さん・ObjectClub)
ふりかえりに慣れないうちは、採用するアクションを1つに絞りましょう。そして、絞って浮いた時間をまるごと具体化に使います。「コミュニケーションを増やす」で終わらせず、「誰が・いつ・何をするか」まで落とし込む。3つ挙げて全部あいまいなまま終わるより、1つを明日の朝いちで動ける形にしたほうが、実行率も次のふりかえりの手応えも変わります。
付箋が集まりすぎると読みにくいうえ、「まとめて全部やろう」という意識が働きます。分類は絶対評価ではなく相対評価。ボード全体を使って分散させましょう。
出典: ふりかえりガイドブック
いきなり現場に合わせて改変せず、まずは説明のとおりに実践してみましょう。基本を会得しないまま破ったり離れたりするとうまくいきません。しっくり来ない部分が見えてから、少しずつ変えていくのが守破離の近道です。
出典: ふりかえり読本 実践編
発言はハードルが高くても、絵文字リアクションなら押せる人は多いです。オンラインでは「リアクションで反応してね」と繰り返し伝え、してくれた人に「ありがとう」と返して強化しましょう。まず「反応する」から参加が始まり、やがて書く・話すへと段階的に進んでいきます。
小さなぬいぐるみなどを「持っている人が話す」ルールにします。意見を言うか、他の人に渡すか。発言が苦手な人からも自然に意見を引き出せます。
出典: ふりかえり読本 実践編
ペアによって共有時間は大きくブレます。「1人30秒で」と最初に伝え、序盤は「そろそろ1分、2人目へ」と声をかけるとテンポが全員に伝わります。
出典: ふりかえり読本 学び編
頭で考えるより、手を動かして付箋をたくさん書く。1人10個以上を目指すと、質を気にする暇がなくなって、かえって面白いアイデアが混ざります。素早く書く練習にもなります。
出典: ふりかえりガイドブック
手法を決めるより、テーマを決めるほうが難しい。「今日はみんなで何を話したい?」を毎回問いかけ、話を膨らませる経験を積みましょう。テーマ決めだけで60分使うふりかえりがあってもいいのです。
90分のふりかえりなら、場づくり10分・思い出し30分・アイデア出し20分・アクション決定20分・ふりかえりのふりかえり10分が目安。ただし設計どおりが正解ではなく、その場に合わせて必要な部分に時間を使うのが大事です。
Problemが2枚しかないのにTryが10枚。これはふりかえりではなく計画会議になっている状態です。過去を見ずに未来だけを描くと、同じ失敗を繰り返します。思い出しの時間を先に確保して、そこは絶対に削らないこと。計画したくなる気持ちが強い日ほど、意識して過去に留まってみてください。
出典: ふりかえりガイド(天野勝さん・ObjectClub)
ふりかえりの時間を確保したいときの3つの打ち手。①翻訳する:「カイゼンしたい」を相手の言葉(手戻りの削減・リスクの早期発見)に言い換える。②巻き込む:反対する人ほど見学に誘う。③仕組み化する:個人の熱意ではなく定例とアジェンダに埋め込む。熱意で押すより、この順で外堀から。
頭の中には言語化できていない学びが残っています。ふりかえりの最後にひとり一言、今日の学びを口に出すだけで、学習の定着が大きく変わります。
出典: ふりかえり読本 実践編
手帳の裏表紙、PCモニタの端、チームのタスクボード。意識せずとも目に入る場所にアクションを貼っておくと、強制力を感じずに自然と行動に移せるようになります。実行できたら剥がしましょう。
出典: ふりかえり読本 学び編
アイデア8個以下なら1人4票(3票・1票)、15個以下なら10票(6・3・1)、16個以上なら10票(4・3・2・1)。重み付けがあるからこそ、チームの本音が偏りとして見えてきます。
出典: ふりかえりガイドブック
発言が止まったからといって、すぐに切り上げてはいけません。誰かが言葉を考えていたり、記憶を辿っていたり、話し出すタイミングを計っている時間です。顔を見ながら15〜20秒カウントして、もう出てこないと判断できるまで我慢強く待ちましょう。気まずければ小さく音楽を流してもOKです。
実施されなかったアクションを責める前に、「なぜ起こせなかったか」「価値のあるアクションだったか」「次回も継続すべきか」を確認。この繰り返しでアクションは具体的になり、確実に回るようになります。
出典: ふりかえり読本 場作り編
対面で向かい合うと「人対人」の構図が生まれ、つい個人への言及が始まってしまいます。ホワイトボードを中心に半円状に集まるレイアウトにすると、「私たち対問題」の構図が生まれ、全員に対する語りかけが自然にできるようになります。
出典: ふりかえり読本 場作り編
Web上のふりかえり情報のほとんどは、発信者の現場のコンテキストに合わせて(本人も意図しないまま)カスタマイズされています。そのまま使ってしっくりこなくても、手法のせいでもあなたのせいでもありません。体系立った型から始めましょう。
出典: ふりかえり読本 実践編
毎週の定期ふりかえりだけだと、大きな出来事が起きたときに「次の水曜まで待つ」ことになります。トラブルもリリースも、熱があるうちにふりかえったほうが学びが濃いです。定期は習慣のため、臨時は熱量のため。臨時のほうは30分でも15分でも構いません。「今やろう」と言い出せる空気があるチームは強いです。
出典: ふりかえりガイド(天野勝さん・ObjectClub)
出来事を分類していて「これはミス?挑戦?」と迷ったら、実験に数えましょう。初めての要素が1つでも入っていれば、それは実験です。世間では定石とされる一般的なプラクティスも、チームで初めてやったなら立派な実験。実験は成功しても失敗しても学びの源泉で、実験の数だけチームは成長します。
出典: ふりかえり読本 実践編
同じ話が3周したら、それは全員が違うものを想像している合図です。口で追いつこうとせず、いま出ている論点をその場で書き出してください。図でも箇条書きでも構いません。書いた瞬間に「あ、私が言いたかったのはこっちです」と食い違いが見えて、話が一気に進むことがよくあります。
出典: ふりかえりガイド(天野勝さん・ObjectClub)
ふりかえりのアクションは、新しく何かを足すものだと思われがちです。でも、効果の薄い会議をやめる、使っていないルールを外す、二重になっている報告を1本にする。「減らす」も立派なアクションです。やることを足し続ければ、チームはいつか回らなくなります。アイデア出しの終わりに「逆に、やめられるものはないか?」と一度だけ問うてみてください。足すより先に引く。それだけで、次のアクションを実行する余力が生まれます。
日記もふりかえりも、毎回書ききれなくて大丈夫。途中で放り投げても、他の価値あることに時間を使えたとプラスに考えましょう。「ちょっと」を続けることのほうが、完璧を目指して止まるよりずっと大きな力になります。
マイナス面に触れたいときは「〇〇がよかった。さらに〇〇すれば、もっとよくなる」と行動を誘発する形に。批判ではなく、次の一歩を渡しましょう。
出典: ふりかえり読本 実践編
「参加してくださいね」ではなく、「あなたがいるから、みんなの価値が引き出せるんです」と伝えて招きましょう。節目の大きなふりかえりなら、招集は2〜3週間前から。疑いの目で見ている人には、1対1で目的から話します。呼ばれ方が変わるだけで、その人の座り方が変わります。
人はZ字型に物を見る習性があります。4Lsなら左上にLiked、右上にLacked…と、答えてほしい順に配置すれば、順番を無意識に守れます。
出典: ふりかえり読本 学び編
「これが問題に違いない」と思って動いたのに協力が得られないときは、一段広いスコープで見直してみましょう。見えている問題は別の根本問題の枝葉で、解決しても対処療法にしかならないのかもしれません。
悪い報告に「なんで早く言わなかった」と返したくなったら一呼吸。報告には大きな勇気が必要で、遅れた原因は報告を恐れる空気の側にあるかもしれません。「言ってくれてありがとう」の積み重ねが、早く問題を共有できるチームへの近道です。
事前に決めきったとおりに進めるのが良い進行、ではありません。用意するのは案であって、確定した進行表ではないと考えておきましょう。手法を1つだけ決めて臨むと、その場の様子が想定と違ったときに戻る先がなくなります。分岐を2つか3つ用意しておくと、迷わず切り替えられます。「もしチェックインで疲れが目立ったら、深掘りはやめて軽い手法に替える」。あらかじめそう決めておけば、その場の判断は「替えるかどうか」だけで済みます。組み替えた結果うまくいかなくても大丈夫です。その場に合わせようとした事実は伝わりますし、次はどうするかを、またみんなで決めればいい話です。
言葉が似ている付箋が並ぶと、つい一か所に寄せて「要するにコミュニケーションの問題ですね」とまとめたくなります。ですが、<b>書かれている言葉が同じでも、書いた人の意図はまるで違うことがあります</b>。「情報共有が足りない」の裏には、朝会の時間が合わない人と、仕様の決まった経緯が分からない人と、単に隣の席が遠い人が混ざっています。ひとつの言葉にまとめた瞬間、その3つは1つの問題として扱われ、どれにも効かないアクションが生まれます。 まとめる前に「これは同じ意味ですか?」と本人たちに聞いてください。違うと言われたら、無理にくっつけずに離しておきます。グルーピングは整理のための道具であって、話し合いの結論ではありません。付箋が散らかったまま終わっても構いません。
貼られた付箋を進行役が順に読み上げて、「つまり資料の作り直しが大変だった、ということですね?」「はい」と確認していく。テンポはよく見えますが、この進め方だと<b>その場に出てくるのは、書いた人の言葉ではなく進行役の解釈</b>になります。「はい」と答えるほうが早いので、本人は言い直しません。付箋の裏にあった「誰に確認すればいいか分からなかった」という肝心のところは、最後まで場に出てきません。 読み上げる代わりに、書いた人から話してもらいましょう。声をかけるのは最初のひとりだけで十分です。「左上の付箋から順に話してください。そのあとは、自分の付箋かなと思ったら自分から話してもらえれば大丈夫です。多少順番が前後してもかまいません」と伝えれば、あとは自然に回り始めます。進行役の仕事は、代わりに話すことではなく、話しやすい順番と間合いを用意することです。