ふりかえり入門

ふりかえりの8つの型~目的からふりかえりを組み立てる~

2026-09-25 ・ 元記事: ふりかえり読本 実践編

ふりかえりには「型」がある

ふりかえりは、大別すると8つの目的に分類できます。その目的の一つ一つが「型」です。「チームに今必要なもの」と「型の目的」を照らし合わせて型を選ぶことで、ふりかえりはぐっと効果的になります。8つの型を順に見ていきましょう。

① 短期間をふりかえる。1〜2週間程度の短い期間をふりかえり、チームをよりよくするアクションを考える、基本の型です。出来事を思い出し、アイデアを検討し、アクションへ昇華させ、最後にふりかえり自体をカイゼンする。この流れを繰り返すだけでも、チームは自然とよい方向へ進んでいけます。

② よいところを伸ばす。成功やうまくいった部分を自覚し、継続的なものにする型です。人は成功を自覚して初めて、自分がどこまでできるのか、どこまでチャレンジできそうかという活動限界を知ります。失敗ばかりに目を向けていると、地に足のつかない無茶なチャレンジをしがちです。まずはうまくいったことに目を向けましょう。

③ 問題を解消する。氷山のようにチームに立ちふさがる大きな問題を解消する型です。ただし、問題の解消は精神的にも肉体的にも根気のいる活動。別の型と合わせて、バランスよく行うのがおすすめです。

④ 学びを最大化する。成功や失敗を無駄にせず、学びへと昇華させる型です。必要なのは個人への責任追及ではなく、失敗から得られた学びを最大化して、より大きな成功へ繋げること。チームに目立った出来事があったときに活躍します。

⑤ 関係の質を高める。チームのたいていの問題は、コミュニケーションの質が低く、コラボレーションが欠けているために起こります。チーム結成間もない時期や、コミュニケーションに違和感を覚えたときに使いましょう。

⑥ 多角的に捉える。これまでの型の複合型です。複数の視点からひとつの物事を見ることで、より独創的なアイデアが生まれます。型に慣れてきたとき、マンネリを感じたときにどうぞ。

⑦ 長期間をふりかえる。1か月以上をふりかえり、中長期の目標を再設定する型です。短期のふりかえりだけだと、チームは近視眼的になり、すぐ効果の出やすいアクションばかり選びがち。定期的に自分たちを見つめなおすきっかけになります。

⑧ 未来を描く。チームのあるべき姿を思い描き、将来のゴール像を作る型です。未来を描くと毎週のふりかえりでも具体的な目標を設定しやすくなり、モチベーションも高まります。数か月に一度、チーム全員で実施しましょう。

型を使いこなすために

どの型・手法にも、「必ずこの通りに進めないといけない」というものはありません。まずは一度、書いてあるとおりに実践してみて、しっくり来ない部分があれば次回に向けて適宜改変して、再度実践する。そうして自分たちの現場や状況に合うやり方へ変えていってください。

もうひとつのコツは、ファシリテーターを交代することです。まずはメインファシリテーターを立てて、何度か回して慣れてきたら交代してみましょう。メインファシリテーターを経験した人は、ふりかえりの中での動きが変わります。全員が経験すれば、全員がファシリテーターとして機能する、意見を尊重しあいアイデアを高めあうチームができあがります。

型からふりかえりを組み立てるには

当サイトのふりかえりを作るでは、目的を選ぶと型に沿ったおすすめの流れを自動で組み立てられます。手法カタログも目的別に手法を絞り込めるので、型の考え方とあわせてご活用ください。8つの型それぞれの詳しいアジェンダとステップは、ふりかえり読本 実践編で解説しています。なお、当サイトの目的別の分類は、この8つの型を土台にして「マンネリを打破したい」「前向きに盛り上げたい」など現場発の目的が増え続けています。8つは出発点であって、上限ではありません。