手法解説

ふりかえりで陣取りゲーム!~ふりかえりの手法紹介:Blokus

2026-08-03 ・ 元記事: Qiita

この記事について

ふりかえりで「陣取りゲーム」をやります。

この手法は、とにかく「楽しさ」に重点を置いたふりかえり手法です。名前の由来はボードゲームの「Blokus(ブロックス)」。表を自分の色に染めて陣地を広げていく様子が、あのゲームにそっくりだったので、この名前になりました。

Blokusのイメージ図

どんなときに使える?

オンラインで行えます(というより、オフラインだと上手にできません)。出来事の思い出しに使ったり、アイデアを出すために使ったり、場作りの一環としても使えます。

所要時間は3分〜。わぁ、簡単! この手法が生まれたチームでは、1時間スプリントのふりかえりとして3分で行っていました。1週間スプリントなら、10分くらいやると楽しめます。

ゲームのルール

ふりかえりをしながら、陣取りをしていきます。

たくさんの意見やアイデアを出して、自分の陣地を広げましょう。最終的に、自分の陣地がいちばん広かった人が勝ち。勝者には温かい拍手が贈られます(勝ったら何がもらえるかはチームで決めてください。考案チームでは笑顔がもらえます)。

進め方

1. 事前準備

共同編集できる表形式のツールを用意します。ConfluenceやGoogleスプレッドシートがよいでしょう。縦横のマス数はフィーリングで、画面にスクロールなしで収まるサイズの表を作ります。そして、誰がどの色かを決めておきます。

2. ゲーム開始

ふりかえった内容を、各々好きなマスに書いて、自分の色に染めます。あった出来事、感想、わかったこと、なんでもオッケー。KPTみたいな手法に沿って書いてもいいでしょう。

ちなみに、特に共有の時間は取らなくても大丈夫です。だって、みんなマスの上でコメントし合っていますから。なお、無言でもできます。無言でも楽しい。

ゲームのテクニック

テクニック① 相手の陣地を奪おう! 誰かが書いたマスの隣に、関連するふりかえりを書いてつなげると、なんと相手のマスを奪えます。コンボをつなげて一気に陣地を広げましょう。逆に、新しくコンボをつなげ返せば、陣地を取り戻すことも可能です(色を塗り替えるのは自分でやってください)。

テクニック② 角を取ろう! オセロなら角を取ったら勝ちです。……このゲームだと意味がないね!

テクニック③ とにかくレスしよう! 相手のアイデアにどんどんコメントして、自分の色を広げていきましょう。ちなみにPodcast相方のKANEさんは「最後に『→素晴らしい』と一言書いてすべての色を自分のものにする必殺技・ザ・ワールドがある(ない)」と言っていました。ありません。

真面目な話:生まれた背景

短時間でも盛り上がるふりかえり手法って何だろう?と模索して、思い付きで表形式にバラバラ書いてみたら、意外と楽しかった。「色を付けたらもっと楽しそう」と色を付けてみたら、「あれ?これなんか見たことあるぞ」「陣取りゲームの……BLOKUSだ!」となって、ゲーミフィケーションを取り入れて陣取り形式になりました。手法が生まれてから3日間で、チームで3分×7回遊ばれて今の形になっています。

課題もあります。最後にコメントを付けた人が最強になってしまうので、最初にマスを切り開いた人に何かインセンティブを与えたいところ(最初のマスは太字にして色を変えられなくする、とか)。あとは、ゲームが楽しすぎて、ふりかえりが終わったあとの休憩時間にもコメントを生やして陣地を増やす人が現れる件。楽しんでもらえるのは嬉しいけれど、ふりかえりが終わらない。

ゲームに不備がある? あなたのチームの手で、ゲームを作り上げていってください。

→ 手法の詳細: Blokus

あなたのチームなら、最初のマスに何を書きますか?