KPT(けぷと)
Keep, Problem, Try
Keep(続けること)・Problem(問題・課題)・Try(試したいこと)の3つの質問で、チームをカイゼンするアイデアを出す手法。日本で最も有名なふりかえり手法です。
進め方
- チームに起こった出来事を話し合う
- Keep(続けること)を話し合う
- Problem(問題・課題)を話し合う
- Try(試したいこと)を話し合う
いいところ
- シンプルでわかりやすい
- 日本で最も有名なので説明しやすい
手法のポイント
- 必ず出来事→Keep→Problem→Tryの順に話し合おう
- TryはKeepの強化、Problemの解消の二つから考えてみよう
テンプレートを使う
Miro・Figma・Google スライドなどに貼り付けて、そのままふりかえりを始められる枠です。 付箋は入っていないので、参加者が自由に貼れます。
本文中の時間はサンプルです。人数や状況に合わせて調整してください。
詳しいやり方
ホワイトボード(またはオンラインボード)を 出来事 / Keep / Problem / Try の4つのセクションに分け、4色の付箋を使って 出来事 → Keep → Problem → Try の順番に意見を出していきます。全体で30分程度が目安です。
最初に行うのが 出来事 です。5〜10分程度で、対象期間にチームに起こったこと・チームで行動したこと・チームで試したこと(前回のアクション)を、どんな小さなことでも書き出していきます。ここで出した出来事が、このあとのKeepとProblemの土台になります。タイムライン(イベント別)やハピネスレーダー、アクションのフォローアップを組み合わせて思い出すのも効果的です。
出来事が出そろったら、Keep・Problem・Tryをそれぞれ「個人ワーク3分 → 共有5分」のリズムで進めます。
- Keep:出来事を眺めながら、続けるべきこと・よかったこと・うまくいったことを、まず個人ワークで付箋に書き出します(この時点ではまだ貼り出しません)
- 共有には「ラウンドロビン」を使います。時計回りに1人1つずつ意見を宣言しながら貼っていき、似た意見が出たら「私も○○だと思いました」と割り込んで近くに貼ります。共有とグルーピングが自然と同時に進みます
- Problem:課題だけでなく、今後のリスクや懸念を挙げてもOKです
- Try:「Keepの強化」または「Problemの解消」の観点でアイデアを出します
進め方のポイント
① 出来事を飛ばさない。 KPTでいちばん省略されやすいのが、この最初のステップです。出来事を出さずにいきなりKeepから始めると、その場で思い出せた印象の強い出来事だけに意見が引っぱられ、地味だけれど大事なことが落ちていきます。先に出来事を並べておけば全員の記憶がそろい、KeepもProblemも「あの出来事のこと」と具体的に語れるようになります。KPTが薄い意見の言い合いで終わってしまうときは、まずここが抜けていないか見直してみてください。
② 順番を守り、時間を区切って別々に出す。 一度にK・P・Tすべてを出すと、Tryが「個人で解決策のわかりきったアイデア」になりがちです。また、人はProblemから考え始めると、よいところに目が行かなくなる性質があります。よいところを伸ばす視点を守るためにも、順番と時間の区切りは崩さないでください。
③ 前回のアクションの結果をKeepとProblemに入れる。 アクションは単発で終わると効果が薄く、継続的にカイゼンし続けてはじめてチームの力になります。実践されなかったなら何かのProblemがあるはずですし、うまくいかなくても何かしらのKeepは見つかります。
④ 「チームのための」Tryを検討する。 無意識に書くと自分自身のためのTryになりがちです。Tryを出す前に「チームのためのTry」であることを念押しして伝えましょう。
⑤ 意見が多いときは、Tryの前にドット投票で絞り込む。 KeepとProblemが発散したままTryに進むと、部分最適なTryが出がちです。チームにとって特に大切なテーマをドット投票で絞ってから、Tryを検討すると効果的です。
ありがちなつまずき
代表的なバリエーション・アレンジ
Tryのあとに「Action(やること)」を決めるフェーズを追加。アイデアを具体的な行動に落とし込みたいときに。
KPTをYWTにする →KeepとProblemの代わりにW(わかったこと)を挙げる形。問いの広さが変わるので、チームに合う方を選びましょう。
GKPT →KPTの前にGood(良かったこと)を挙げて受け止め合うアレンジ。ポジティブな空気で始めると、ProblemやTryも話しやすくなります。
KPTT(けぷとつー) →Tryのあとに「ToDo(実際にやること)」を置くアレンジ。アイデアと実行タスクが区別され、アクションが確実になります。
お気持ちから始めるKPT →出来事の代わりに「今のお気持ち」から始めるアレンジ。やわらかい雰囲気でKPTを始められます。
KMT(ケモティー) →Problemを「Moyamoya(もやもや)」に置き換えるアレンジ。「問題」と言い切れない段階の違和感を拾えます。
Miro版カタログでこの手法を使う →ふりかえりカタログのMiroボード(誰でも利用OK)が開きます
「やってみた!」は同じ手法に週1回まで。カタログの「みんながやってる手法」に反映されます
もっと詳しく(出典・参考書籍)
この手法を紹介するときは
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出典:ふりかえり実践会「KPT」https://hurikaeri.jp/catalog/kpt/(びば/森一樹) 普及・波及:これだけ!KPT(天野勝)
みんなの実践メモ
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