ふりかえりのアクティビティ紹介:学習マトリックス
2026-07-20 ・ 元記事: Qiita
この記事について
ふりかえりの手法学習マトリックスを紹介します。ホワイトボードを4つに区切って、「よかったこと、続けたいこと」「変えたいこと」「新しいアイデア・気付き」「感謝」の4つの質問でふりかえる手法です。
この手法で特徴的なのは、なんといっても「感謝」の象限があること。カイゼンのアイデアを出すだけでなく、感謝を伝え合うことでチームの関係性の向上まで一緒に図れる、欲張りなアクティビティです。所要時間は20〜30分です。
進め方
ホワイトボードやフリップチャートを4つのセクションに区切っておきます。4色の付箋を用意しておくと、どのセクションの意見かが一目でわかって書きやすくなります。
進める順番にはコツがあります。まずは「よかったこと、続けたいこと」「新しいアイデア・気付き」「感謝」の3つに対して意見を出してチーム内で共有し、最後に「変えたいこと」を考えます。意見を付箋に書いて共有、を繰り返しながらマトリクスを埋めていきましょう。
意見が多い場合は、全員のアイデアを1枚ずつ読み上げなくても、眺めるだけで共有の効果は得られます。ただし、感謝だけは読み上げて共有してください。声に出して伝え合うことで、チームビルディングの効果がぐっと高まります。
ファシリテーションのポイント
意見を出す順番に気を配りましょう。最初に「変えたいこと」から出そうとすると、ほかのポジティブな意見が出にくくなってしまいます。よいところと気付きを味わってから、変えたいことに向かうのがおすすめです。
「変えたいこと」は前向きに。問題点を挙げるだけでなく、「こう変えてみたい」という前向きな言い方で挙げるようにすると、実験に富んだアイデアが集まり、ふりかえりがよりポジティブなものになっていきます。
アクションを決める活動は別途組み合わせましょう。このアクティビティにはアクションを具体化するステップが含まれていません。SMARTな目標やドット投票などと組み合わせて、出てきたアイデアを次の一歩につなげてください。
バリエーション
単純に4つの軸で意見を出すのではなく、事前にタイムライン(イベント別)などで時系列に出来事や感情を収集しておき、そのデータを4つの軸に分類していく、という使い方もできます。チームの好みに合わせてカスタマイズしてみてください。
感謝を主役にしたふりかえりには、感謝や360度感謝という手法もあります。あわせてどうぞ。
出典
この内容はふりかえり読本 学び編の6章で紹介しています。原典はEsther Derby・Diana Larsen著『アジャイルレトロスペクティブズ 強いチームを育てる「ふりかえり」の手引き』(角征典 訳、オーム社、2007)で、こちらを参考にファシリテーションテクニック等を汎化したものです。