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PRACTICE — LESSON 3 / 12

型①短期間をふりかえる 〜KPTで、はじめての90分〜

今週のゴール目安 約39分

「ふりかえりを作る」のアジェンダを見ながら、DPA→KPT→+/Δの90分を自分のチームで一度回せる

この型がすべての出発点

「型①短期間をふりかえる」は、1〜2週間の短い期間をふりかえるための型で、ふりかえりの進め方と考え方の基本をすべて含んでいます。流れを抽象化すると「場を作る → 思い出す → 発散する → 収束する → 具体化する → カイゼンする」。これは第1週で学んだ7つのステップそのものです。この型で身体に入れた流れが、今後のすべての土台になります。

そして今週、主役を務める手法はKPTただひとつです。Keep(続けたいこと)・Problem(問題・課題)・Try(試したいこと)。日本で一番有名なふりかえり手法で、1枚のボードで最初から最後まで走りきれます。初回のふりかえりで手法を何個も覚えるのは大変なので、今週は欲張りません。場を作るDPAと、締めの+/Δという小さな手法を前後に添えるだけで、真ん中の70分はずっとKPTのボードの上にいます。迷子になりようがない構成です。

この記事のゴールは、読み終わったあなたが「よし、今週やれる」と言える状態です。アジェンダの組み立てから、ツールの画面の見方、当日のボードの作り方、各パートの進行のセリフ、初回に起きがちなつまずきまで、実際のイメージが持てるところまで一気に案内します。

今週のアジェンダ。これをやってみましょう

5〜9人・90分を想定した時間割です。KPTがアジェンダの3つのステップにまたがっているのがポイントです。出来事・Keep・Problemを出すところまでが「思い出す」、Tryのアイデアを広げるのが「アイデアを出し合う」、Tryを選んで具体化するのが「アクションを決める」。1枚のKPTボードを、3段階に分けて埋めていきます。

時間ステップやることねらい
0〜10分場を作るDPA今日のルールを全員で決めて、話しやすい土台を作る
10〜22分出来事を思い出すKPT:出来事この1〜2週間にあった事実を、まず全員分並べる
22〜32分出来事を思い出すKPT:Keep続けたいこと・うまくいったことを出す
32〜44分出来事を思い出すKPT:Problem問題・課題・懸念を出し、大事なものを投票で選ぶ
44〜64分アイデアを出し合うKPT:TryKeepの強化とProblemの解消、2方向からアイデアを広げる
64〜82分アクションを決めるKPT:Tryの決定投票で1つ選び、「誰が・いつ・何を」まで具体化する
82〜88分ふりかえりをカイゼンする+/Δ今日の進め方の良かった点と、次に変えたい点を出す
88〜90分締め写真・解散ボードを写真に残す

このアジェンダは、手で組む必要がありません。下のリンクを開いてください。

▶ この構成で「ふりかえりを作る」を開く

「ふりかえりを作る」の画面の歩き方

リンクを開くと、アジェンダ作成ツール「ふりかえりを作る」が、今週の構成が選ばれた状態で立ち上がります。初めて見る画面だと思うので、上から順に歩きましょう。

「ふりかえりを作る」の画面。上部でゴール・時間・人数を選び、ステップごとに手法カード(DPA・KPT・KPT・KPT・+/Δ)が並ぶ。右にアジェンダが自動生成され、共有・印刷・カレンダー登録ができる

画面の一番上には、ゴール・時間・人数の3つの選択肢があります。ゴールは「①短期間をふりかえる」がすでに選ばれています。あなたがやることの1つ目は、時間と人数を自分のチームに合わせることです。90分・5人の想定で開きますが、たとえば60分・7人に変えると、この下に並ぶ各手法の時間配分が、その場で自動的に組み直されます。手作業の再計算は要りません。

その下には、ふりかえりのステップごとに手法カードが並んでいます。今週なら、場を作るにDPA、出来事を思い出すにKPT、アイデアを出し合うにKPT、アクションを決めるにKPT、ふりかえりをカイゼンするに+/Δ。それぞれのカードには、持ち時間と、その手法の進め方の要点が書かれています。カードを開いて、進め方の文章にざっと目を通してみてください。当日、進行に迷ったらこのカードに戻ってくればいい、と分かっているだけで、心の余裕がまるで違います。カードの下には、そのステップで使える問いを問いカタログから足すこともできます。今週はまだ触らなくて大丈夫です(第4週で使います)。

画面の脇には、できあがったアジェンダが育っていきます。日付・開始時刻・チーム名・参加者を入れると、時刻入りの本物の式次第になります。開始時刻を入れれば「10:00 DPA、10:10 出来事…」と実時間で表示されるので、当日は時計と見比べるだけで進行管理ができます。

仕上げは持ち帰りです。共有リンクをコピーして、チームのチャットに貼ってください。リンクを開いた全員が、同じアジェンダを見られます。「今週金曜のふりかえり、この流れでやります」と一言添えれば、案内は完了です。印刷して会議室に持ち込む、カレンダーに登録してその場で予定を押さえる、という出口もあります。ここまで、慣れれば3分の作業です。

そして当日。この画面を開いたまま、上から順になぞって進めます。ノートPCでもスマホでも構いません。「いま何をする時間で、あと何分か」「次は何か」「この手法はどう進めるのか」が全部1画面にあるので、進行表を暗記する必要はありません。ファシリテーションが初めてでも大丈夫な理由は、ここにあります。あなたは場に集中し、段取りはアジェンダに任せる。この分業を、今週体験してください。

当日のボードを準備する

ツールの準備ができたら、もうひとつの舞台、ボードを用意します。ホワイトボードでもオンラインボード(Miroなど)でも構いません。開始前に、こう区切っておきます。

KPTボードのレイアウト。左に出来事、中央上にKeep、中央下にProblem、右にTry。付箋は出来事が黄・Keepが緑・Problemが青・Tryが桃。隅に今日のルール(DPA)を貼る。番号の順に左から右へ埋まっていく

左端に縦長の出来事レーン、中央を上下に割ってKeepProblem、右側にどんとTry。空いた隅に、これから作るDPAのルールを貼るスペースを取っておきます。付箋は4色に分けると、あとから見返したときに何の意見か一目で分かります。出来事は黄、Keepは緑、Problemは青、Tryは桃、が当サイトの定番です。

アジェンダとボードの関係も、ここで掴んでおいてください。アジェンダは8行、ボードは1枚です。アジェンダのステップが進むたびに、ボードの埋まる場所が左から右へ移っていきます。出来事の時間には左端が黄色く埋まり、Keepの時間には中央上が緑に、Tryの時間には右側が桃色に。つまり進行中のあなたは、「アジェンダで現在地の時間を確認し、ボードのその区画にチームの視線を集める」を繰り返すだけです。90分が終わる頃、ボードは左から右へ、事実→評価→未来のグラデーションで埋まっています。その1枚が、今日の成果物です。

詳細解説1。DPA(0〜10分)

手法カタログより:DPAのやり方

ここからは、当日の進行を時間順に実況します。まずはDPA。ふりかえりのルールを全員で作り上げる手法です。決めるのはたった2つ。「どんな雰囲気でふりかえりを進めたいか」と「その雰囲気を作り出すために何をするか」です。

前半・後半5分ずつの二部構成で進めます。前半の5分で1つ目の問い。最初の2分はひとりで付箋に書く時間、残りの3分で共有して、全員が合意できるものに丸を付けます。「楽しくやりたい」「安心して話したい」「笑いがほしい」。くだらないと思えることでも歓迎です。後半の5分で2つ目の問い「そのために何をするか」を、同じく2分書いて3分共有。「否定しない」「リアクションを大きく」「お菓子を食べながら」などが出てきます。最初の声かけはこうです。

「今日のふりかえりを、どんな雰囲気でやりたいか、まずみんなで決めましょう。2分間、付箋に書いてみてください。くだらないことほど歓迎です」

合意できたルールはボードの隅、視界に入る場所に貼り、全員で読み上げてから本編に入ります。途中で誰かがルールを破ったら、言葉で注意せず、無言でルールを指さしてください。「あ、破っちゃった(笑)」という笑顔のやりとりで場が直ります。注意ではなく指さしで済むのは、ルールが押しつけではなく全員の作品だからです。

なお、DPAを毎回作り直す必要はありません。次回以降は冒頭に読み上げて確認するだけでよく、作り直すのはメンバーが入れ替わったときや1〜3ヶ月に一度で十分です。

詳細解説2。出来事を書き出す(10〜22分)

手法カタログより:KPTのやり方

KPTの最初のステップは、KでもPでもなく出来事です。そして、KPTでいちばん省略されやすいのもここです。出来事を飛ばしていきなりKeepから始めると、印象の強い出来事だけに意見が引っぱられ、地味だけれど大事なことが落ちます。先に事実を並べて全員の記憶をそろえる。KeepもProblemも「あの出来事のこと」と具体的に語れるようになる。KPTが薄い意見の言い合いで終わるチームは、たいていこの一歩を飛ばしています。

進め方は、書く5分・共有7分。この1〜2週間にチームに起こったこと・チームで行動したこと・試したことを、どんな小さなことでも黄色の付箋に書き出します。声かけはこうです。

「この1週間にあったことを、思い出せるところからでいいので、1枚に1つずつ書いてください。リリースした、障害があった、新しい人が来た、レビューが渋滞した。小さいことほど歓迎です。順番はばらばらで構いません」

書く時間の沈黙は、うまくいっているサインです。埋めたくなっても我慢してください。共有は、書いた付箋を貼りながら一言ずつ。ここではまだ議論しません。「そんなことあったね」「それ知らなかった」という相づちだけで、チームの1週間の解像度がそろっていきます。

詳細解説3。Keep(22〜32分)

材料がそろったら、必ずKeepからです。人はマイナス面から考え始めると、プラス面のアイデアを出しにくくなります。よかったことを先に話して前向きな空気を作ってから、Problemに進む。この順番は、今後どの型でも繰り返し出てくる大原則です。

書く3分・共有7分。出来事の付箋を眺めながら、「続けたいこと・うまくいったこと・よかったこと」を緑の付箋に書きます。共有にはラウンドロビンを使いましょう。時計回りに1人1枚ずつ、宣言しながら貼っていく方式です。実況するとこんな具合です。

「では時計回りに、1人1枚ずつ貼りながら読み上げてください。似た意見を持っていた人は『私もです』と言って、近くに重ねて貼っちゃってください。付箋が尽きた人はパスでOKです」

全員の声が均等に場に出るうえ、似た意見が自然と固まって、共有とグルーピングが同時に進みます。誰かのKeepに「それ、私も助かってました」と声が重なったら、その手法や行動はチームの財産です。少しだけ立ち止まって味わってください。

詳細解説4。Problem(32〜44分)

次に、問題・課題を青の付箋へ。書く3分・共有7分・投票2分です。Problemには、すでに起きている問題だけでなく、これから起きそうなリスクや、うまく言えない懸念を書いてもOKです。声かけで先回りしておきたいのは、矢印の向きです。

「問題や課題、気がかりなことを書いてください。コツがひとつだけあります。人の名前ではなく、出来事や仕組みで書いてください。『Aさんの確認が遅い』ではなく『レビュー待ちが2日続いた』のように」

共有が終わったら、最後の2分でドット投票をします。1人3票、「これはチームにとって大事だ」と思うProblemに自由に貼ってください(1つに全部積んでもOKです)。Problemが5枚も10枚も並んだまま次へ進むと、Tryが散らばって全部薄くなります。票が集まった1〜2枚に的を絞ってから、アイデア出しへ渡す。ここが90分の折り返し地点です。

詳細解説5。Try(44〜64分)

いよいよ発散のハイライト、Tryです。書く7分・共有13分。桃色の付箋に「試したいこと」を書きますが、その前に、アイデアの2つの源を必ず案内してください。

「Tryは2方向から考えられます。1つは、さっき票が集まったProblemを解消するアイデア。もう1つは、Keepをもっと強くするアイデアです。問題を直すだけがカイゼンではありません。うまくいっていることを倍にするのも、立派なTryです。あと、これはチームのふりかえりなので、『自分がこうする』だけでなく『チームでこう試す』のTryを歓迎します」

Problemの解消ばかりに偏るのが、初回にいちばん多いパターンです。Keep強化のTryがひとつ混ざるだけで、ボードの右側がぐっと明るくなります。質より量、実現できるかの心配は後回し。ばかばかしい案も、良い案の呼び水です。共有はここでもラウンドロビンで、貼りながら一言ずつ。似たTryは重ねて貼っておくと、次の投票が楽になります。

詳細解説6。Tryを決める(64〜82分)

Tryが出そろったら、絞って、削り出します。全部はやりません。まずドット投票。1人3票で「効きそう」と思うTryに投票します。声かけをひとつ。

「実現できそうか、は一旦忘れてください。効きそうかで選んでください。実現の心配は、選んだあとに小さく削って解決できます」

上位1つ(慣れないうちは必ず1つ)を選んだら、残りの時間で具体化します。「レビューを早くする」は願いであって、まだアクションではありません。使う問いは3つだけです。「具体的には、何をしますか?」「誰が、いつやりますか?」「できたと、どう分かりますか?」。問答の実況を少しだけ。

「選ばれたのは『レビュー待ちを減らす』ですね。具体的には、何をしましょう?」「うーん、毎朝レビュー当番を決めるとか」「いいですね。誰が、いつ決めます?」「朝会の最初に、その日の当番をじゃんけんで」「できたかどうかは、来週どう確認しましょう?」「レビュー待ちが2日を超えた件数を数えておきます」

2分の問答で、「減らす」が「毎朝の朝会でじゃんけんして当番を決め、来週は2日超えの件数を見る」になりました。ファシリテーターは一度も答えを言っていません。問いを3つ置いただけです。「気をつけます」「意識します」が残っていたら要注意。行動の形になるまで、3つの問いを繰り返してください。決まったアクションは、Tryの付箋を赤枠で囲むなり、別の目立つ場所に書き直すなりして、今日の決定だと分かるようにしておきます。

詳細解説7。+/Δ(82〜88分)

手法カタログより:+/Δ(プラス/デルタ)のやり方

最後の6分は、ふりかえり自体のふりかえりです。ボードの端を二分割して+とΔを書き、「今日のふりかえりの良かった点」と「次はこう変えたい点」を、意見のある人からどんどん口頭で出してもらい、あなたが書き取ります。付箋も個人ワークも不要、テンポ重視です。

「最後の5分です。今日の進め方自体、良かったところと、次はこうしたいところ、思いついた人からどうぞ」

「時間どおり終わってすごい(+)」「出来事を書く時間がちょっと足りなかった(Δ)」「投票が楽しかった(+)」。出てきたΔは、次回のアジェンダに必ず反映します。これを毎回続けるだけで、ふりかえりは回を追うごとに、あなたのチーム専用の形に育っていきます。ここまでやっているチームは1割もいません。6分で1割側に入れる、いちばん割のいい投資です。書き終えたらボード全体を写真に撮って、チャットに貼って解散です。おつかれさまでした。

初回に起きること、先に言っておきます

1回目のふりかえりで高い確率で起きることを、3つ予告しておきます。当日「聞いてたやつだ」と思えれば、慌てずに済みます。

その1、書く時間の沈黙が怖くなる。全員が黙って付箋に向かう2〜5分は、進行席からは永遠に感じます。でもその沈黙は、全員が考えている音です。埋めない。タイマーだけ見て、「あと1分です」とだけ言う。その2、共有が押す。話し始めると、1人1枚のつもりが1人3分になります。アジェンダの時刻を指して「ごめんなさい、続きはTryの時間で回収させてください」と切るのは、失礼ではなく進行です。押した分はTryの共有時間から2〜3分借りて返します。その3、Tryがしょぼく感じる。90分やって「朝会でじゃんけん」か、と思うかもしれません。それでいいのです。小さくて確実に実行されるTryは、大きくて実行されないTryに必ず勝ちます。実行されたという事実が、次回のふりかえりの信頼になります。

時間・人数が違うときの調整

60分しか取れない場合
。リンク先で時間を60分に変えれば配分は自動で組み直されます。目安は、DPA8分、出来事8分、KeepとProblemで各7分、Try13分、決定12分、+/Δ5分。削るなら共有の時間からで、書く時間は削らないでください。3〜4人の場合
。共有が速く回るので、書く時間と対話を厚めに。投票は不要になることも多く、「どれにする?」の相談で決まります。10人を超える場合
。出来事〜Tryを4〜6人のグループに分けて行い、投票から全体で合流しましょう。オンラインの場合。Miroなどに同じ4区画を作れば、そのまま同じ進行ができます。対面の1.1〜1.5倍の時間を見込み、書く時間はタイマーを画面共有すると進めやすくなります。

ここまでのまとめ

実践に入る前に、ここまでの4ステップで学んだことを、ひとつずつ思い出しておきましょう。

ステップ1:この型がすべての出発点
型①のKPTは、ふりかえりの進め方と考え方の基本をすべて含んでいます。迷子になりようがない構成で、ゴール・時間・人数を自分のチームに合わせるところから始めました。

ステップ2:当日のボードを準備する
アジェンダは8行、ボードは1枚。DPAでどんな雰囲気で進めたいかを決め、出来事を書き出して、Keep・Problem・Tryの土台を作ります。

ステップ3:Keep・Problem・Try
必ずKeepから始めます。Problemにはこれから起きそうなリスクや懸念も含める。Tryの源はProblemだけでなく、Keepをもっと強くするアイデアもあり、ドット投票で絞ります。

ステップ4:+/Δと、初回に起きること
最後の+/Δは、次回のアジェンダに必ず反映します。初回は、書く時間の沈黙が怖くなる、共有が押す、Tryがしょぼく感じる。どれも普通に起こることです。

よくある疑問

Q. 付箋に名前は書くべきですか?
理由がない限り無記名をおすすめします。名前が見えると、声の大きい人・立場の強い人の付箋に流されやすくなるからです。無記名の付箋は、書いた瞬間からチームの共有物になります。

Q. 90分は長すぎると言われました
初回こそ90分をおすすめします。スケジュールが固定化されたあとに時間を延ばすのは至難の業なので、最初に長めに確保しておくのが定石です。どうしても難しければ上の60分版で。ただし短縮すると、たいてい+/Δから削られてカイゼンが回らなくなります。+/Δの5分だけは死守してください。

Q. 「ふりかえりを作る」の型①には、タイムラインという手法も入っていました。使わなくていいのですか?
よく気づきましたね。型①のフル構成では、出来事の書き出しにタイムライン(時系列の線の上に事実と感情を貼る手法)を使います。感情まで集められるぶん深く思い出せる、強力な手法です。ただ、初回から手法を増やすと進行の負荷が上がるので、今週はKPTの出来事ステップで代用しました。KPTに慣れたら、思い出すステップをタイムラインに差し替えてみてください。それが第12週で学ぶ「型のアレンジ」の第一歩にもなります。

Q. Tryが1つも出ませんでした。失敗ですか?
失敗ではありません。出来事とKeepとProblemが共有されたなら、それだけでチームの認識は揃っています。話が盛り上がってアクションまで届かなかった回は、共通の話題について話し合ったという事実そのものが、チームに変化をもたらします。次回、同じ型をもう一度やってみてください。2回目は必ず速くなります。

今週の実践

上のリンクからアジェンダを開き、人数と時間を合わせて、共有リンクをチームのチャットに貼ってください。そして当日はアジェンダを画面に開いたまま、型のとおりに1回、実施します。今回はアレンジ禁止です。「守」の練習なので、しっくりこない部分があってもまず型のまま。違和感は+/Δに書き残してください。終わったらボードの写真を忘れずに。

次回・第4週は、新しい型には進みません。同じ構成をもう一度やります。1回目のふりかえりをふりかえって、2回目をどう良くするか。ふりかえりが上手くなる速度は、ここで決まります。

このレッスンに関連する手法

進め方の詳細は各手法ページで確認できます。

今週の実践課題

アジェンダはふりかえりを作るを開き、目的で「①短期間をふりかえる」の型を選ぶと3分で作れます(印刷・共有リンク対応)。

  • 本文のリンクから「ふりかえりを作る」を開き、人数と時間を合わせて、共有リンクをチームのチャットに貼る
  • アジェンダを画面に開いたまま、型のとおりに1回実施する(今回はアレンジ禁止。「守」の練習です)
  • 終わったらボードの写真と+/Δの結果を残す。次回・第4週の材料になります

ひとりで進める場合:1週間分の自分の仕事を、出来事→Keep→Problem→Tryの順に30分、ひとりKPTしてみましょう。DPAは不要です。書き出した出来事の数が10個を切ったら、カレンダーを見ながら思い出すのがコツです。

思い出しに詰まったら「事実」「感情」の問いを、Tryが出なければ「発散と収束」の問いを使ってみましょう。 → 問いカタログ