目を閉じて(めをとじて)
手法考案:びば(森一樹)
目を閉じて深呼吸し、ふりかえる期間の出来事を写真のように頭の中へ浮かべる手法。熱量を一度落ち着かせてから、いちばん心に残った一枚を選んで持ち出します。
進め方
- 全員で目を閉じて、深呼吸をする(2分程度)。熱量や気持ちを一度落ち着かせる
- 目を閉じたまま、ふりかえる期間の始まりから終わりまでを、順に思い浮かべる(3分程度)
- 出来事を「写真」のように頭の中へ浮かべる。楽しかったこと、大変だったこと、いくつでもよい
- その中から、いちばん心に残った一枚を選ぶ
- 目を開けて、次のステップへ進む
いいところ
- 道具も発言も要らない。オンラインでも、大人数でも、そのままできる
- 熱量の高い場や、長い一日の終わりでも、落ち着いてから思い出しに入れる
- 書くのが苦手な人でも、まず頭の中だけで整理できる
手法のポイント
- 進行役は時間だけ告げて、あとは黙る。BGMや声かけで邪魔をしない
- 目を閉じるのが苦手な人もいる。伏し目でもよい、と最初に伝える
- 「いくつでもいい」と言う。数を求めない
- 長い期間をふりかえるときほど効く。カンファレンスの最後や、プロジェクトの完了時に
本文中の時間はサンプルです。人数や状況に合わせて調整してください。
詳しいやり方
目を閉じて、頭の中だけでふりかえる手法です。付箋もペンも要りません。ふりかえりの最初に置いて、そのあとの思い出しを深くするために使います。
- 熱量を、一度落ち着かせる(2分程度) 全員で目を閉じて、深呼吸をします。進行役は「目をつぶって、深呼吸しましょう」とだけ伝えて、あとは黙ります。
- あのときのこころを、おもいだす(3分程度) 目を閉じたまま、ふりかえる期間の始まりから終わりまでを、順に思い浮かべていきます。今日一日のことでも、この一週間のことでも、プロジェクトの数ヶ月でもかまいません。
- 出来事を「写真」にする 頭の中に、実際に起こったことの絵を浮かべます。あの会議の場面、あの瞬間の表情、あの日の画面。「これは楽しかったな」「あれは大変だったな」と、感じたことも一緒に思い出します。いくつ浮かんでもかまいません。
- いちばん心に残った一枚を選ぶ 浮かんだ写真の中から、自分にとっていちばん印象に残っている一枚を決めます。
- 目を開けて、次へ ここでは書き出しません。選んだ一枚を頭に持ったまま、いつものふりかえりの手法へつなげてください。
進め方のポイント
進行役がやることは、時間を告げることだけです。BGMを流したり、途中で声をかけたりすると、それが邪魔になります。「2分ほど取ります」「では、次は3分ほど」とだけ言って、あとは静かに待ってください。
目を閉じるのが苦手な人もいます。伏し目でもよいということを、始める前に伝えておくと安心です。
「いくつでもいい」と必ず言い添えてください。数を求めると、思い出すことが作業になります。ひとつしか浮かばなかった人も、それでかまいません。
どんなときに使うか
この手法がいちばん効くのは、長い期間をふりかえるときと、熱量が高いままのときです。
- カンファレンスや勉強会の最後。一日ぶんの情報で頭がいっぱいのまま書き出そうとしても、直前のセッションの話しか出てきません
- 長期プロジェクトの完了後。数ヶ月ぶんを、いきなり付箋に書き出すのは難しいものです
- 議論が白熱したあと。一度クールダウンして、脳内を切り替えてから次へ進みます
短いスプリントの週次ふりかえりでも使えますが、思い出す材料が多いときほど価値が出ます。
この手法について
考案は森一樹(びば)。ふりかえりカンファレンス2026のクロージングのふりかえりで、実際にこの進行を使いました。
Miro版カタログでこの手法を使う →ふりかえりカタログのMiroボード(誰でも利用OK)が開きます
「やってみた!」は同じ手法に週1回まで。カタログの「みんながやってる手法」に反映されます
もっと詳しく(出典・参考書籍)
この手法を紹介するときは
ブログや資料で紹介するときは、こちらをコピーしてお使いください。利用について →
出典:ふりかえり実践会「目を閉じて」https://hurikaeri.jp/catalog/me-wo-tojite/(びば/森一樹) 手法考案:びば(森一樹) 原典:目を閉じて(森一樹・2026)
みんなの実践メモ
やってみてどうでしたか?スタンプはすぐ反映、コメントは承認後に掲載されます。
0/300