紙芝居ふりかえり(かみしばいふりかえり)

💡 手法考案:941さん

「ここがよかったN選」を写真やスクショで1枚ずつめくって紹介する手法。見えていなかった一人ひとりの働きに、みんなの前でスポットライトを当てられます。

⏱ 20〜40分 👥 3人〜 難易度:ふつう

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紙芝居ふりかえり 手法のイメージ
手法のイメージ

進め方

  1. チームの活動の最中に「面白い」「すごい」「ありがたい」と感じた場面を、スクショや写真で残しておく
  2. 「ここがよかったN選」として、A4用紙1枚1ネタで10枚前後にまとめる(写真とスクショが主役。文字は入れても1行程度でよい)
  3. 1枚30秒くらいのテンポで、1枚ずつめくりながらエピソードを語る
  4. 最後に、それぞれの紙を本人へ手渡す

いいところ

  • 準備や下ごしらえなど、他のメンバーから見えていなかった働きを全員の前に出せる
  • 誰が取り上げられるか始まるまで分からないので、自分の番が来たときの驚きと嬉しさが大きい
  • みんなの前で自分だけに向けられた拍手は、画面上の感謝の言葉より記憶に残る
  • 熱量が高いうちに行うため、「またやりたいね」が「次はこれをやろう」に変わりやすい

手法のポイント

  • 写真とスクショが主役。文字を詰め込まず、入れても1行程度にする
  • 褒めるときは具体的な事実で語る。「頑張ってくれました」ではなく「あのトラブルを誰にも気づかれないうちに収めた」のように

詳しいやり方

チームの活動をふりかえるときに、「ここがよかったN選」を写真やスクリーンショットで1枚ずつめくりながら紹介していく手法です。941さんが、18年ほど前の打ち上げの席で見た光景をもとに実践されてきたものです(出典: スタッフ全員が打ち上げの主役になる「紙芝居ふりかえり」のススメ)。

  1. チームの活動の最中に「あ、これ面白いな、すごいな、ありがたいな」と感じた場面を、スクショや写真で残しておきます
  2. 「ここがよかった N選」という形で、A4用紙1枚1ネタとして、10枚前後にまとめます
  3. 1枚30秒くらいのテンポで、1枚ずつめくりながらエピソードを語ります
  4. 最後に、それぞれの紙を本人へ手渡します

プロジェクターがなくても、印刷した紙をめくるだけで成立します。制作時間の目安は30分から1時間ほどです。

1枚の作り方

写真とスクリーンショットが主役です。デザインに凝る必要はまったくありません。白い背景に画像を大きく置いて、文字は入れても1行程度に留めます。何が起きたかは、めくりながら口で語ればよいからです。

たとえば、こんな1枚になります。

  • 誰かが深夜に直してくれたときの、時刻の写ったチャットのスクショ
  • 相談を投げた2分後に返事が来ていたやりとり
  • 誰も気づかないうちに整えられていたドキュメントの差分
  • 作業中の手元や、集まったときの何気ない写真

日付と時刻が写っているスクリーンショットは、それだけで説得力が出ます。「わずか2分だった」という話が面白いのは、タイムスタンプが証拠になっているからです。

ネタの集め方

材料は当日になって思い出そうとしても出てきません。活動の最中に、その場でスクショを撮っておくのがいちばん確実です。

中心になるのは、他のメンバーからは見えにくい部分です。

  • チャットでの素早い対応
  • 静かに片付けられていた面倒な作業
  • その場の機転で助かったこと

なぜ効くのか

チームの仕事は、準備や下ごしらえの多くが人の目に触れません。しかもふりかえりで話題に上がるのは、どうしても目立つ成果に偏りがちです。

この手法は、そういう見えにくい働きにスポットライトを当てられます。誰が取り上げられるかは始まるまで分からないので、自分が呼ばれる瞬間まで誰も自分の番だとは思っていません。驚きと嬉しさが同時にやってきます。

普段の課題を扱うふりかえりは、別の機会にきちんと行えばかまいません。この形式でしかできないのは「一人ひとりの貢献を、全員で、笑いあいながら共有する」ことです。

気をつけること

褒めるときは具体的な事実で語ってください。「頑張ってくれました」ではなく「あのトラブルを誰にも気づかれないうちに収めた」「あの資料の直しで全員が助かった」のように。具体性のない褒め言葉は「へえ」で終わってしまいます。

ネタの仕込み方にも注意しましょう。全員を網羅する必要はありません。もしやるなら全員1ネタ以上を徹底すること。ネタがゼロの人がいる状態をつくると、盛り上がるどころか静かに傷つく人が出てしまいます。人数が多くて迷うなら、思い切って担当チーム単位にするのも手です。

毎回やる必要もありません。特別な区切りのときだけ仕込む、ちょっとした贅沢品として扱うくらいがちょうどよいでしょう。

こんなときに効きます

日々のふりかえりというより、ひと区切りついたときに向いています。

  • 大きなリリースや長い開発が終わったあと
  • イベントや催しの運営を終えたあと
  • 期の締めや、メンバーが入れ替わる節目
  • チームで何かをやり遂げた打ち上げの席

特に、短期間に集中して動いたあとほど効きます。密度が高いぶん、見えていなかった働きも多いからです。

人にも、思い出にも使える

1人1枚という形式にこだわる必要はありません。長く一緒に働いた誰かの送別に「思い出10選」として作ることもできます。出会いから始めて、一緒に過ごした出来事を順に並べていく形です。

この手法の本質は、誰かの見えていない積み重ねを、具体的な場面として可視化して手渡すことにあります。区切る単位は、人でも、時間でも、思い出でもかまいません。

🧩 Miro版カタログでこの手法を使う →ふりかえりカタログのMiroボード(誰でも利用OK)が開きます

もっと詳しく(出典・参考書籍)

この手法を紹介するときは

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出典:ふりかえり実践会「紙芝居ふりかえり」https://hurikaeri.jp/catalog/kamishibai-furikaeri/(びば/森一樹)
手法考案:941さん
原典:スタッフ全員が打ち上げの主役になる「紙芝居ふりかえり」のススメ(941::blog・出典)(2026)

みんなの実践メモ

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