ADR(えーでぃーあーる)
Architecture Decision Record
議論して決定したことを、タイトル・コンテキスト・決定・ステータス・結果の型で記録する手法。将来「なぜこう決めたんだっけ?」を見直せるようになります。
進め方
- タイトルに決定事項を簡潔に書く
- コンテキストに議論が必要になった背景を書く
- 決定にこの決定に伴って実施することを書く
- ステータスに、チームの合意状況に応じて「提案」または「容認」と書く
- 結果/影響に、この決定によって得られること(プラス、マイナス含め)を書く
いいところ
- 意思決定した時、その理由を整理できる
- 将来、意思決定理由を見直せる
手法のポイント
- 元々はアーキテクチャの設計判断を記録する手法だが、設計判断以外でも使える
- 影響を受ける対象の近くに記録するとよい(例:コードに関する判断はコードリポジトリ上に置く)
詳しいやり方
ADR(Architecture Decision Record)は、もともとソフトウェアのアーキテクチャ設計における意思決定を記録するためのフォーマットです。ふりかえりの文脈では、チームで議論して決定したことを後から見直せるように記録するために使います。
記録には5つの項目を使います。
- タイトル:決定事項を簡潔に書きます
- コンテキスト:この議論が必要になった背景を書きます
- 決定:この決定に伴って実施することを書きます
- ステータス:チームの合意状況に応じて「提案」または「容認」と書きます。あとから「非推奨」「廃止」に変わることもあります
- 結果/影響:この決定によって得られること(プラス・マイナス含め)を書きます
たとえば「ふりかえりカタログのMiro版を用意する」という決定なら、コンテキストに「カタログのふりかえり手法の数が増えてきた」、決定に「Miro版を用意し、手法のサンプルをコピーして自身のMiroで使えるようにする」、結果に「思いついたふりかえりをみんなが足せるようになる」のように記録します。
ふりかえりでアクションを決めたとき、その背景や理由をADRとして残しておくと、時間が経ってから「なぜこのアクションをやっているんだっけ?」を見直せます。アクションのフォローアップや棚卸しと組み合わせると効果的です。
記録は、影響を受ける対象の近くに置くのがポイントです。コードに関する判断ならコードリポジトリ上に、チームの進め方に関する判断ならチームのWikiやボードに置きましょう。
🧩 Miro版カタログでこの手法を使う →ふりかえりカタログのMiroボード(誰でも利用OK)が開きます
「やってみた!」は同じ手法に週1回まで。カタログの「みんながやってる手法」に反映されます
もっと詳しく(出典・参考書籍)
この手法を紹介するときは
ブログや資料で紹介するときは、こちらをコピーしてお使いください。利用について →
出典:ふりかえり実践会「ADR」https://hurikaeri.jp/catalog/adr/(びば/森一樹) 原典:Michael Nygard「Documenting Architecture Decisions」(2011)
みんなの実践メモ
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