Six Thinking Hats(しっくすしんきんぐはっつ)

Six Thinking Hats

6色の帽子を「視点」に見立てて、全員で被り替えながら議論する手法。1つの物事を多角的に捉え、バリエーションに富んだアイデアを生み出します。

⏱ 60〜90分 3〜8人 難易度:むずかしい

▶ スライドで表示

Six Thinking Hats 手法のイメージ
手法のイメージ

進め方

  1. 青(テーマを決める・10分)
  2. 白(客観的な事実を出す・15〜20分)
  3. 黄(プラスの側面を見る・10分)
  4. 黒(マイナスの側面を見る・10分)
  5. 赤(感情・直感を共有する・10分)
  6. 緑(アイデア・アクションを出す・15分)
  7. 青(アクションを確認して終了・10分)

いいところ

  • 普段では出せない感情・観点でのアイデアが出せる
  • 視点の切り替え方そのものをチームで学べる
  • これまで使った手法の総まとめ・定着確認にもなる

手法のポイント

  • 帽子を被ったら、その視点だけに注力しよう
  • 全員が同じ帽子を被って議論しよう(バラバラだと対立が生まれる)
  • 苦手な帽子もロールプレイしてみよう

テンプレートを使う

Miro・Figma・Google スライドなどに貼り付けて、そのままふりかえりを始められる枠です。 付箋は入っていないので、参加者が自由に貼れます。

Six Thinking Hats のふりかえりテンプレート
SVGをダウンロード 大きく表示

Miroなら、ダウンロードしたSVGをボードにドラッグ&ドロップするだけで貼り付けられます。

本文中の時間はサンプルです。人数や状況に合わせて調整してください。

詳しいやり方

Six Thinking Hatsは、ブレインストーミングに使われる思考法のひとつを、ふりかえり用にカスタマイズした手法です。赤・青・黄・緑・白・黒の6色の帽子を「視点」に見立て、全員で同じ帽子に被り替えながら議論を進めます。

複数の視点を同時に持つのは、誰にとっても難しいもの。そこで時間を区切って視点を切り替えながら、様々な角度からアプローチすることで、バリエーションに富んだアイデアを生み出します。「いつも同じ視点の議論が多い」「意見の方向性が偏りがち」「マンネリ化している」チームにおすすめです。

6色の帽子の意味

  1. Blue Hat(進行):テーマや目的を決める、アクションを全員で確認する、といった進行に関わる議論
  2. White Hat(事実):やったこと・起こったことなど、客観的な情報の共有
  3. Yellow Hat(プラス):よいところ・成功・続けたいことなど、前向きな意見
  4. Black Hat(マイナス):問題・課題・失敗・リスクなど、批判的な意見
  5. Red Hat(感情):事実への感情や、アイデアへの直感・感想などの主観
  6. Green Hat(アイデア):議論を踏まえた新しいアイデアや、アクションの具体化

基本の流れ(60〜90分)

青 → 白 → 黄 → 黒 → 赤 → 緑 → 青 の順に被り替えます。

  1. Blue(10分):ふりかえりのテーマを決めます。個人ワーク3分で「何を話したいか」を付箋に書き、ラウンドロビンで共有して、全員に共通するテーマを1つ選びます
  2. White(15〜20分):テーマに沿った客観的な事実を出します。個人ワーク7分+共有8分。この段階では「よい/悪い」「こうしたい」は言わず、事実だけに集中します。アイデアが浮かんだら手元にメモして、あとの帽子で共有しましょう
  3. Yellow(10分):プラスの側面を見ます。よかったこと、続けたいこと、感謝や学びも含めて書き出し、共有します
  4. Black(10分):マイナスの側面を見ます。問題・課題・リスクを出します。個人への否定や批判は厳禁。人ではなくプロセスやコミュニケーションに向けましょう
  5. Red(10分):ここまでの事実や意見への感情・直感を共有します
  6. Green(15分):議論全体を踏まえて、アイデアを出し、アクションへ具体化します
  7. Blue(10分):決まったアクションを全員で確認して終了します

帽子は6色の付箋やペンの色で表現します(黒だけは記号などで工夫を)。どの色が何の帽子かの凡例をホワイトボードに書いておくと迷子になりません。

進め方のポイント

① 全員が同じ帽子を被る。バラバラの帽子を被ると、議論が発散しすぎたり対立が生まれたりします。「今から白い帽子に被り替えます」と全員で認識を合わせてから進めましょう。

② どんな小さな事実でも書く(White)。自分にとって「当たり前」のことも、他人から見ると知りたい情報です。失敗のような隠したくなる事実も、客観的事実として自分を責めずに共有を。勇気を出して共有してくれた人には、感謝やねぎらいの言葉を送りましょう。

③ 小さなプラスの変化を見つける(Yellow)。よいところ探しが難しければ、まず「どんな変化があったか」を考えて、その変化をプラスの側面で捉え直してみてください。「変化がない」ことにも前向きな意味があるかもしれません。

バリエーション

目的別の帽子の順番。基本の順番以外にも、目的にあわせたパターンがあります。

  1. よいところを伸ばす:青 → 白 → 赤 → 黄 → 緑 → 青
  2. 問題を解消する:青 → 黒 → 白 → 赤 → 緑 → 黄 → 緑 → 青
  3. アイデアをたくさん出す:青 → 緑 → 黄 → 緑 → 赤 → 黒 → 赤 → 緑 → 青

ランダムに帽子を変える。5分や10分ごとにタイマーを設定し、サイコロでランダムに帽子を被り替えてみましょう。「ランダムに決まった視点であえて見てみる」ことで、議論が活性化します。

テーマ決めに他の手法を使う。Blue Hatのテーマ決めに希望と懸念を使ったり、成熟したチームなら闇鍋でランダムにテーマを選んだりするのも面白いです。テーマを決めずに(最初のBlueを省略して)自由に発散させるやり方もありますが、その場合は時間を区切る意識を強めに持ちましょう。

Miro版カタログでこの手法を使う →ふりかえりカタログのMiroボード(誰でも利用OK)が開きます

もっと詳しく(出典・参考書籍)

この手法を紹介するときは

ブログや資料で紹介するときは、こちらをコピーしてお使いください。利用について →

出典:ふりかえり実践会「Six Thinking Hats」https://hurikaeri.jp/catalog/six-thinking-hats/(びば/森一樹)
原典:6つの帽子思考法(エドワード・デボノ・1985)

みんなの実践メモ

やってみてどうでしたか?スタンプはすぐ反映、コメントは承認後に掲載されます。