Six Thinking Hats(しっくすしんきんぐはっつ)
Six Thinking Hats
6色の帽子を「視点」に見立てて、全員で被り替えながら議論する手法。1つの物事を多角的に捉え、バリエーションに富んだアイデアを生み出します。
進め方
- 青(テーマを決める・10分)
- 白(客観的な事実を出す・15〜20分)
- 黄(プラスの側面を見る・10分)
- 黒(マイナスの側面を見る・10分)
- 赤(感情・直感を共有する・10分)
- 緑(アイデア・アクションを出す・15分)
- 青(アクションを確認して終了・10分)
いいところ
- 普段では出せない感情・観点でのアイデアが出せる
- 視点の切り替え方そのものをチームで学べる
- これまで使った手法の総まとめ・定着確認にもなる
手法のポイント
- 帽子を被ったら、その視点だけに注力しよう
- 全員が同じ帽子を被って議論しよう(バラバラだと対立が生まれる)
- 苦手な帽子もロールプレイしてみよう
テンプレートを使う
Miro・Figma・Google スライドなどに貼り付けて、そのままふりかえりを始められる枠です。 付箋は入っていないので、参加者が自由に貼れます。
本文中の時間はサンプルです。人数や状況に合わせて調整してください。
詳しいやり方
Six Thinking Hatsは、ブレインストーミングに使われる思考法のひとつを、ふりかえり用にカスタマイズした手法です。赤・青・黄・緑・白・黒の6色の帽子を「視点」に見立て、全員で同じ帽子に被り替えながら議論を進めます。
複数の視点を同時に持つのは、誰にとっても難しいもの。そこで時間を区切って視点を切り替えながら、様々な角度からアプローチすることで、バリエーションに富んだアイデアを生み出します。「いつも同じ視点の議論が多い」「意見の方向性が偏りがち」「マンネリ化している」チームにおすすめです。
6色の帽子の意味
- Blue Hat(進行):テーマや目的を決める、アクションを全員で確認する、といった進行に関わる議論
- White Hat(事実):やったこと・起こったことなど、客観的な情報の共有
- Yellow Hat(プラス):よいところ・成功・続けたいことなど、前向きな意見
- Black Hat(マイナス):問題・課題・失敗・リスクなど、批判的な意見
- Red Hat(感情):事実への感情や、アイデアへの直感・感想などの主観
- Green Hat(アイデア):議論を踏まえた新しいアイデアや、アクションの具体化
基本の流れ(60〜90分)
青 → 白 → 黄 → 黒 → 赤 → 緑 → 青 の順に被り替えます。
- Blue(10分):ふりかえりのテーマを決めます。個人ワーク3分で「何を話したいか」を付箋に書き、ラウンドロビンで共有して、全員に共通するテーマを1つ選びます
- White(15〜20分):テーマに沿った客観的な事実を出します。個人ワーク7分+共有8分。この段階では「よい/悪い」「こうしたい」は言わず、事実だけに集中します。アイデアが浮かんだら手元にメモして、あとの帽子で共有しましょう
- Yellow(10分):プラスの側面を見ます。よかったこと、続けたいこと、感謝や学びも含めて書き出し、共有します
- Black(10分):マイナスの側面を見ます。問題・課題・リスクを出します。個人への否定や批判は厳禁。人ではなくプロセスやコミュニケーションに向けましょう
- Red(10分):ここまでの事実や意見への感情・直感を共有します
- Green(15分):議論全体を踏まえて、アイデアを出し、アクションへ具体化します
- Blue(10分):決まったアクションを全員で確認して終了します
帽子は6色の付箋やペンの色で表現します(黒だけは記号などで工夫を)。どの色が何の帽子かの凡例をホワイトボードに書いておくと迷子になりません。
進め方のポイント
① 全員が同じ帽子を被る。バラバラの帽子を被ると、議論が発散しすぎたり対立が生まれたりします。「今から白い帽子に被り替えます」と全員で認識を合わせてから進めましょう。
② どんな小さな事実でも書く(White)。自分にとって「当たり前」のことも、他人から見ると知りたい情報です。失敗のような隠したくなる事実も、客観的事実として自分を責めずに共有を。勇気を出して共有してくれた人には、感謝やねぎらいの言葉を送りましょう。
③ 小さなプラスの変化を見つける(Yellow)。よいところ探しが難しければ、まず「どんな変化があったか」を考えて、その変化をプラスの側面で捉え直してみてください。「変化がない」ことにも前向きな意味があるかもしれません。
バリエーション
目的別の帽子の順番。基本の順番以外にも、目的にあわせたパターンがあります。
- よいところを伸ばす:青 → 白 → 赤 → 黄 → 緑 → 青
- 問題を解消する:青 → 黒 → 白 → 赤 → 緑 → 黄 → 緑 → 青
- アイデアをたくさん出す:青 → 緑 → 黄 → 緑 → 赤 → 黒 → 赤 → 緑 → 青
ランダムに帽子を変える。5分や10分ごとにタイマーを設定し、サイコロでランダムに帽子を被り替えてみましょう。「ランダムに決まった視点であえて見てみる」ことで、議論が活性化します。
テーマ決めに他の手法を使う。Blue Hatのテーマ決めに希望と懸念を使ったり、成熟したチームなら闇鍋でランダムにテーマを選んだりするのも面白いです。テーマを決めずに(最初のBlueを省略して)自由に発散させるやり方もありますが、その場合は時間を区切る意識を強めに持ちましょう。
Miro版カタログでこの手法を使う →ふりかえりカタログのMiroボード(誰でも利用OK)が開きます
「やってみた!」は同じ手法に週1回まで。カタログの「みんながやってる手法」に反映されます
もっと詳しく(出典・参考書籍)
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出典:ふりかえり実践会「Six Thinking Hats」https://hurikaeri.jp/catalog/six-thinking-hats/(びば/森一樹) 原典:6つの帽子思考法(エドワード・デボノ・1985)
みんなの実践メモ
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